2009 1/29 やっと
入院生活から開放されました。さて早速記事を一つ書きます。
DUCATIと言えば
イタリアン・レッドがボディカラーの主色です。
この
イタリアン・レッドのスーパーバイクに憬れている人も多いと思います。
ですが
DUCATIの主色が
銀やオレンジの時代もあったのです。
それは
デスモ創世記の
1970年代に造られた
一連のシングルシリーズです。
デスモが最初に詰まれたのが
350MK3D(1968~1970)ですが
しかし、ご覧の通り、
DUCATIらしさの無いツアラー的なデザインで
DUCATIに過激さを求めるファン心理を掴み損ねてしまいました。
しかし、
DUCATIは1970~1973には
FRP製のロングタンクを備え、
低い姿勢を保つセパハン,シングルシート,バックステップ,そしてベベル・ギア駆動のデスモを積んだいかにも、ファン心理をガッチリ掴んだ一連の
シングルシリーズを生み出しました。
1971~1972は
イモラ・レプリカと同じ
シルバー・ショットガンと呼ばれる
銀色でしたが、
イモラ・レプリカ
250ccデスモ 1971~1972(250cc、350cc、450cc)
1973年には
派手なオレンジ色で各排気量のシングル・デスモを発表しました。
やはり、デスモ駆動、ロングタンク、シングルシート、バックステップを持ち、カウルこそ装備していませんが、レーサーレプリカと言って良い内容を持っていました。
その後、Lツインが主体となった
DUCATIですが
スーパーバイク(SBKR)やスーパースポーツ(SS)、モンスター等必ず黄色バージョンがあったものです。
749 (2004)
SS900(2001)
M900モンスター(2000)
しかし、2004年の
SS1000DSを最後に黄色バージョンは姿を消してしまいました。
同時にSBKRの
749も黄色バージョンも姿を消しました。
前にも取り上げましたが黄色の塗料の元になる顔料に鉛化合物が使われていたのが嫌われた為と私は推測します。
しかし、2007年、ついに
1098にイエローバージョンが蘇りました。
私としては嬉しい限りです。
スポーツクラシック スポーツ1000にも
オレンジが使われています。
これは新しい無公害の顔料が見つかったと思われます。
但し鉛化合物で出せる鮮やかな黄色やオレンジ色を安全な無公害な顔料で出そうとするとどうしてもコストが掛ってしまいます。
だから
価格が高めの1098や数量限定のスポーツ1000から使われたのだと思います。
今後、採用されるかどうかは微妙な所ですが、まずはともあれ
DUCATIイエローの復活に
エールを送ってやって下さい。