カフェレーサーの発祥については 505~506,で触れましたが、では、
ロッカー達は何を手本に自分達の愛車を
カフェレーサーに仕立てて行ったのでしょうか?
当然、速さを競った彼らは
当時のレーサーをその手本としたのです。
ノートンMANX 30 M500 表 (1961)
ノートンMANX 30 M500 裏
ノートンMANX 30 M500 ガソリン・タンクを外すと巨大なシリンダー・ヘッドが表れます。
フレームは有名な
フェザー・ベッドと呼ばれる、
ダブル・クレードルフレームを使っていました。
当時の英国単気筒マシンには
表と裏がありました。
エンジンの
タイミング・ケースのある側が
表で
別体式の減速機とエンジンを繋ぐ
一次伝達ベルトのある側が
裏です。
当時の英国レーサーは
ガソリン・タンクをレースによって使い分けていました。
長距離レース(マン島T.T等)には大ぶりの
マン島用タンクを使用。
短、中距離レース用には細身の
リタ型タンクが使われました。
リタ型タンクの上に見える
1本のベルトがタンクを固定しているベルトです。
ノートンMANX 30 M500 走行する勇姿!
シーリーG50 500 レーサー (1970)
マン島TTレース用のカウルを付けています。
フレームは
シーリー・フレームという
現在のツイン・スパーフレームの原型を使っています。
これ等、
1960年~1970年に掛けてのレーサーがカフェ・レーサーの原型となったのです。