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604.世界GP 単気筒の残光 モト・モリーニ 250 B G P

 1963年のWGP 250cc は HONDAのジム・レッドマン モトモリーニのタキオ・プロビーニの戦いが
最終戦の日本GPまでも連れ込んだ年でした。
HONDAのマシンはRC164 HONDA得意の4気筒マシン。

HONDA RC164 (1963)
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48ps/14,500rpm 乾燥重量130kg

対するモトモリーニはビアルベロ(ツインカム)の単気筒マシンでした。

モトモリーニ 250 ビアルベロ グラン プレミオ (1963)
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37ps/11,000rpm 乾燥重量105kg

この年は出力の大きいHONDAが直線でモリーニを引き離してもコーナーに入ると追いつかれると言う
白熱したレース展開だった様です。

いかにツインカムだったとはいえ、旧態ぜんたる単気筒レーサーが先進の技術で作られた4気筒マシン
なぜそこまで食い下がれたのでしょうか?

モト・モリーニのエンジン DOHC 4バルブ 249.3cc 37.5ps/12,500rpm カム・ギア・トレーン 
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それは単気筒車ゆえの軽量さに尽きると思います。
出力を単位重量あたりに直してみると一目両全です。

HONDA RC164 48ps → 0.36ps/kg
モト・モリーニ   37.5ps → 0.36ps/kg

と、ほとんど同じ出力なのです。
しかし、重量の重いHONDAは直線で速度が乗り易く、モリーニを引き離せました。
反対に重量の軽いモリーニはコーナーが続くと軽量であるが故の操縦性の良さでHONDAに
追いつけたのです。

最終的な勝利HONDAの上に輝きましたが、単位重量辺りの出力が殆ど伯仲していた
この2車は正に名ライバルだったようです。
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by SS992 | 2010-08-01 21:33 | レース