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「峰風」とともに

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624. DUCATI GPレーサー 新 旧

 2stで戦われていた世界GPレース5004stだけで戦うモトGP1レースに変ったのを受けて
今まで出場していなかったDUCATIも出場する様になりました。 

 DUCATI デスモセディッチ (2010年)
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しかし、世界GPでも2stと4stが混走していた時代にはDUCATIも出場していました。

しかもデスモドローミックのパラレル・ツイン125cc(?)でした。

 DUCATI 125ccGPマシン (1960年) デスモドローミック パラレル・ツイン
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残念ながら結果は残せませんでしたが、後に続く次世代マシンに有益なデータを残した物と思われます。

 DUCATI SS750 イモラ・レーサー (1972年)
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このマシンについては今更語る事はないでしょう。

このマシンの成功が今までのDUCATIの栄光を支えて来たのです。

しかし、ほぼ同時期にほとんど類似した設計でWGPマシンが製作され、WGPに出場していた事は、
あまり知られていません。

 DUCATI 500cc WGPレーサー (1971年)
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フレームは操縦安定性を改良する為にコーリー・シーリー社の物を採用すると
共に徹底した軽量化が行われていました。
(シーリー・フレーム、現在のツイン・スパーフレームの原型と言われるフレームです。)
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このマシンの特徴はLツインを搭載しているにも係わらず、デスモドローミックは装備していない事です。

デスモドローミックの有効性は市販車にも採用され、すでに証明されていたのですが、
何故か、このGPマシンには装備されなかったのです。
通常のバルブ・スプリングを採用していました。)

結局、残念ながら、このマシンも結果は残せませんでした。

後期型はデスモドローミックを装備し、4バルブに進化しましたが、やはり、成績は芳しいものでは
ありませんでした。

時代は2st全盛期へと移っていったのです。

もし、このマシンが最初から4バルブでデスモドローミックを採用していたなら結果は少し変ったかもしれません。

(クラシック・バイク・ブログ 「クラシックで行こう!」 はこちらから )
by SS992 | 2010-10-20 21:00 | レース