2stで戦われていた
世界GPレース500が
4stだけで戦う
モトGP1レースに変ったのを受けて
今まで出場していなかった
DUCATIも出場する様になりました。
DUCATI デスモセディッチ (2010年)
しかし、世界GPでも
2stと4stが混走していた時代にはDUCATIも出場していました。
しかも
デスモドローミックのパラレル・ツイン125cc(?)でした。
DUCATI 125ccGPマシン (1960年) デスモドローミック パラレル・ツイン
残念ながら結果は残せませんでしたが、後に続く次世代マシンに有益なデータを残した物と思われます。
DUCATI SS750 イモラ・レーサー (1972年)
このマシンについては今更語る事はないでしょう。
このマシンの成功が今までのDUCATIの栄光を支えて来たのです。
しかし、ほぼ同時期にほとんど類似した設計でWGPマシンが製作され、WGPに出場していた事は、
あまり知られていません。
DUCATI 500cc WGPレーサー (1971年)
フレームは操縦安定性を改良する為に
コーリー・シーリー社の物を採用すると
共に
徹底した軽量化が行われていました。
(シーリー・フレーム、現在の
ツイン・スパーフレームの原型と言われるフレームです。)
このマシンの特徴は
Lツインを搭載しているにも係わらず、
デスモドローミックは装備していない事です。
デスモドローミックの
有効性は市販車にも採用され、すでに証明されていたのですが、
何故か、この
GPマシンには装備されなかったのです。
(
通常のバルブ・スプリングを採用していました。)
結局、残念ながら、このマシンも結果は残せませんでした。
後期型はデスモドローミックを装備し、4バルブに進化しましたが、やはり、成績は芳しいものでは
ありませんでした。
時代は
2st全盛期へと移っていったのです。
もし、このマシンが最初から
4バルブでデスモドローミックを採用していたなら結果は少し変ったかもしれません。
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