1993年、
ドゥカッティは
画期的なモデルをリリースしました。
それは現在、看板モデルとなっている
モンスター(M900)です。
モンスターM900 (1994年)
モンスターは、当時はまだ
普遍的なデザインを採用することの多かった
ネイキッドバイクとしては珍しく、
先進的な特徴ある外観をしていました。
また車両性能は他社のネイキッドバイクと比べて
スポーティなもので、ネイキッドの特徴である
リラックスした
乗車姿勢に高性能なエンジンや車体という組み合わせも珍しいものでした。
また、特徴的な
巨大な燃料タンクや、
脱着可能なシングルシートカウル、
当時のネイキッドとしては珍しい
倒立式フロント・フォーク等、特徴あるデザインや装備が採用されていました。
こうした
先進的デザインの高性能なネイキッドバイクというコンセプトは最初
こそユーザーに抵抗が
あったものの、基本的には受け入れられ、現在に到っています。
ドゥカッティはこのモンスターのヒットにより、
スーパー・スポーツ以外の市場を切り開く
きっかけを
得たといえます。
では
本来の普及モデルSSはどうなったでしょうか?
1991年から発売されていた
900SSも1998年に
フル・モデルチェンジを受け、
外観、性能とも一新しました。
SS900 (1998年)
そしてこのモデルは
悲運のシングル・レーサー、スーパー・モノの外観を模したものでした。
ただ、そのせいで
ハーフ・カウル版はお世辞にも
スマートとは言えないデザインとなってしまいました。
ハーフ・カウル版に
フル・カウル版に無い軽量なるがゆえの敏捷な運動性を期待していたユーザー達は
性能には満足したものの、その
外観の悪さに落胆するはめになってしまいました。
(
この項続く)
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