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「峰風」とともに

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636.ドゥカッティに見るカウル付きモデルの興亡(4)モンスターの登場とSS最終型

 1993年、ドゥカッティ画期的なモデルをリリースしました。

それは現在、看板モデルとなっているモンスター(M900)です。

 モンスターM900 (1994年)
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モンスターは、当時はまだ普遍的なデザインを採用することの多かったネイキッドバイクとしては珍しく、
先進的な特徴ある外観をしていました。

また車両性能は他社のネイキッドバイクと比べてスポーティなもので、ネイキッドの特徴であるリラックスした
乗車姿勢に高性能なエンジンや車体という組み合わせ
も珍しいものでした。

 また、特徴的な巨大な燃料タンクや、脱着可能なシングルシートカウル
当時のネイキッドとしては珍しい倒立式フロント・フォーク等、特徴あるデザインや装備が採用されていました。

こうした先進的デザインの高性能なネイキッドバイクというコンセプトは最初こそユーザーに抵抗
あったものの、基本的には受け入れられ、現在に到っています。

ドゥカッティはこのモンスターのヒットにより、スーパー・スポーツ以外の市場を切り開くきっかけ
得たといえます。

では本来の普及モデルSSはどうなったでしょうか?

1991年から発売されていた900SSも1998年にフル・モデルチェンジを受け、外観、性能とも一新しました。

 SS900 (1998年)
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そしてこのモデルは悲運のシングル・レーサー、スーパー・モノの外観を模したものでした。
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ただ、そのせいでハーフ・カウル版はお世辞にもスマートとは言えないデザインとなってしまいました。
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ハーフ・カウル版フル・カウル版に無い軽量なるがゆえの敏捷な運動性を期待していたユーザー達は
性能には満足したものの、その外観の悪さに落胆するはめになってしまいました。
                                                    (この項続く
(クラシック・バイク・ブログ 「クラシックで行こう!」 はこちらから )
by SS992 | 2010-12-07 21:00 | 憧れだった美女達