2002年
世界GPは
モトGPに変り、2stの500cクラスは
4stの990ccクラスに変りました。
この
大幅なレギュレーション変更は
ドカティや
カワサキなど世界GPに
出場していなかったメーカーの参加を促し、
レース界は一時に活気を帯びました。
モトGPはスーパー・バイクや耐久レースと異なり、その出場車両は
既存の販売車両のチューン・アップ版が
禁止であり、
専用車両の開発が不可欠でした。
HONDAや
YAMAHA、
SUZUKIは
世界GPを戦ってきた膨大なノウハウがあり、
ドカティは
スーパー・バイクの常勝メーカーとしてやはり
膨大なノウハウを貯えていました。
ひとり
カワサキだけが世界GPでのノウハウが少なく、スーパー・バイクのノウハウも多くないと言う
不利な
状況を強いられました。
しかし、出場すると決めた以上、新しいマシンを開発せざるをえません。
そこで、カワサキは2000年のスーパー・バイクで好成績を残した
ZX-7RRをベースにモトGP用のマシンを
開発する事にしました。
ZX-77RR (2000年式)
モトGPは2002年からの開始でしたが、
約20年ぶりとなる世界最高峰クラスへのフル参戦にカワサキは
2002年は
開発に専念する事とし、
本格的参戦は2003年からになりました。
ZX-RR (2002年式)
カワサキは
量産車やスーパー・バイクでの経験を活かせる直4エンジンとアルミ・ツイン・スパーフレームと言う組み合わせを選びました。 (
この項続く)
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