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665.鈴鹿八耐の伝説 (1) 最強HONDAとその挑戦者

 前回は鈴鹿八耐に一人挑むバイク・ショップを取り上げましたが、33年の歴史を紐解くと色々と
面白い事実が浮かび上がって来ます。

33回レースでのメーカーの勝率は以下の通りです。

 メーカー 優勝回数  勝率

 HONDA  23回  69.50%

 YAMAHA  4回   12.12%

 SUZUKI   1回   3.03%

 ヨシムラ・スズキ 4回  12.12%

 カワサキ   1回   3.03%

圧倒的なHONDAの勝利です。

ここに帝王HONDAとその挑戦者と言う図式が出来上がり、鈴鹿八耐盛り上がる1要因と成りました。

特にヨシムラは弱小なパーツ・メーカーであるにも係わらず、果敢にHONDAに挑戦し、
私達を興奮させてくれました。

しかも、4回もHONDAを打ち負かし、勝利をもぎ取っています。

これは大メーカー、YAMAHA同列2位の勝率です。

 ヨシムラ GS1000 (1978年優勝 空冷直4)
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 ヨシムラ・スズキ GS1000R (1980年優勝 空冷直4)
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 ヨシムラ・スズキ GSX-R750 (1986年3位 油冷直4)
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 ヨシムラ・スズキ GSX-R750 (2007年優勝 水冷直4)
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 ヨシムラ・スズキ GSX-R1000 (2009年優勝 水冷直4)
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ヨシムラのマシンのエンジン空冷から油冷水冷と冷却方式は違いますが全て直4です。

YAMAHAも1987年の初勝利を含め、一貫して水冷の直4で参戦していました。

 YAMAHA YZF750 (1987年優勝 水冷直4)
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SUZUKI一勝しかしていませんが、その時のマシンも空冷の直4でした。

 SUZUKI GS1000R (1983年優勝 空冷直4)
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 カワサキも一勝ですが、水冷の直4です。

 KAWASAKI ZXR-7 (1993年優勝 水冷直4)
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HONDA初期は空冷直4で参戦していましたが、1984年から水冷V型エンジンで参戦する様に
なりました。 (これは2000年~2003年の水冷V2を挟んで20年間続きました。)

 HONDA CB900F改 (1979年優勝 空冷直4)
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 HONDA RS1000 (1981年 空冷直4)
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 HONDA RS750R (1984年優勝 水冷V4)
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では何故、HONDAだけが水冷V型エンジンで参戦する様になったのでしょうか?

そして、2004年以降、何故、直4に戻ったのでしょうか?

次回以降、その辺りを中心に考察してみたいと思います。                       (この項続く

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by SS992 | 2011-04-06 21:00 | レース