前回は鈴鹿八耐に一人挑むバイク・ショップを取り上げましたが、
33年の歴史を紐解くと色々と
面白い事実が浮かび上がって来ます。
33回の
レースでの
メーカーの勝率は以下の通りです。
メーカー 優勝回数 勝率
HONDA 23回 69.50%
YAMAHA 4回 12.12%
SUZUKI 1回 3.03%
ヨシムラ・スズキ 4回 12.12%
カワサキ 1回 3.03%
圧倒的なHONDAの勝利です。
ここに
帝王HONDAとその
挑戦者と言う
図式が出来上がり、
鈴鹿八耐が
盛り上がる1要因と成りました。
特に
ヨシムラは弱小なパーツ・メーカーであるにも係わらず、果敢に
HONDAに挑戦し、
私達を
興奮させてくれました。
しかも、
4回もHONDAを打ち負かし、
勝利をもぎ取っています。
これは大メーカー、
YAMAHAと
同列2位の勝率です。
ヨシムラ GS1000 (1978年優勝 空冷直4)
ヨシムラ・スズキ GS1000R (1980年優勝 空冷直4)
ヨシムラ・スズキ GSX-R750 (1986年3位 油冷直4)
ヨシムラ・スズキ GSX-R750 (2007年優勝 水冷直4)
ヨシムラ・スズキ GSX-R1000 (2009年優勝 水冷直4)
ヨシムラのマシンの
エンジンは
空冷から
油冷、
水冷と冷却方式は違いますが全て
直4です。
YAMAHAも1987年の初勝利を含め、一貫して
水冷の直4で参戦していました。
YAMAHA YZF750 (1987年優勝 水冷直4)
SUZUKIは
一勝しかしていませんが、その時のマシンも
空冷の直4でした。
SUZUKI GS1000R (1983年優勝 空冷直4)
カワサキも一勝ですが、
水冷の直4です。
KAWASAKI ZXR-7 (1993年優勝 水冷直4)
HONDAも
初期は空冷直4で参戦していましたが、
1984年から水冷V型エンジンで参戦する様に
なりました。 (これは2000年~2003年の水冷V2を挟んで
20年間続きました。)
HONDA CB900F改 (1979年優勝 空冷直4)
HONDA RS1000 (1981年 空冷直4)
HONDA RS750R (1984年優勝 水冷V4)
では何故、
HONDAだけが
水冷V型エンジンで参戦する様になったのでしょうか?
そして、
2004年以降、何故、直4に戻ったのでしょうか?
次回以降、その辺りを中心に
考察してみたいと思います。 (
この項続く)
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