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682.ツイン・エンジンの可能性 (5) HONDA CB450 の先進性

 前回取り上げました HONDA CB450についてもう少し語ってみたくなりました。

新資料を見つけたのです。( ClassicFeeling MOTORCYCLE MAKE A MAN ) 

当時、HONDA CB450画期的なバイクとの評価があったそうです。

 HONDA CB450 (1965年式)
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何故、そう評価されたかと言うとDOHCをレーサーでは無く、市販車に採用したからです。

1960年代、DOHC はレース毎に整備するレーサー以外では有り得ない装備だったのです。

特に10,000rpm以上廻すエンジンには耐久性に疑問が持たれたのでした。

しかし、HONDAWGP4stエンジンで2stエンジンのライバルと戦っていました

4stは2stと同馬力を得ようとした時、2倍の回転数が必要です。

すなわち、HONDAはエンジンの高回転化に必要な技術をレースで培っていたのです。

GP250cc4気筒のワークス・マシン19,000rpm240km/hの最高速度でした。

CB 450 は最高回転数が10,000rpmなのでGPマシンに比べれば、耐久性の要求は少なかった
と言うより、GPマシンの耐久性を持ってすれば10,000rpm位の回転数は半分だったので
市販車にDOHCを使っても問題は無かった
のです。

また、ピストン・ストローク超ショート・ストローク化すれば、ピストンがシリンダー壁を擦る速度を
遅く出来ます


そうすると、当然、摩擦熱の発生が少なくなり、発熱を抑えられます

ピストンやシリンダーが変形する熱膨張最少限度に抑える事が出来るのです。

1960年代当時、英国車は比較的ロング・ストロークのエンジンを積んでいました。

 ノートン ドミネーター 650 (19561年代 646cc OHV2気筒 )
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HONDA CB450ボアXストローク70X57.8mmでした。

これを当時の英国製ロング・ストローク・ツインOHVエンジン、ノートン650と比べると、
ノートンの最高出力・回転数、6,500rpmと同じになります。

つまり、ノートン650のエンジン6,500rpm廻すのとHONDA CB45010,000rpm廻すのが
同じ負荷になるのです。

同じ負荷であれば早く廻した方がバイクは速く走ります。

同時代の欧州、英国や独国のバイク、トライアンフやBSA、BMWと言った大排気量ロード・スポーツ
して君臨したそれ等がどれもOHVエンジン最高回転数は廻っても7,500rpm位でした。

 トライアンフ T120 ボンネビル ( 1966年式 OHV 2気筒 649cc 46ps/6500rpm )
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 BSA 650 RGS ( 1962年式 OHV 2気筒 646cc 43ps/6500rpm )
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BMW R69 (1969年式 OHV2気筒 599cc 40ps/6,400rpm 最高速度167km/h )
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いかにHONDA CB450画期的なバイクとして迎えられたか、判ります。

HONDA CB450性能だけでなく、その姿も個性的でした。

特にそのガソリン・タンククジラ・タンクと呼ばれ、異彩を放っていました。

1968年、CB450 は CB450 K1 に進化し、 変速機が4段から5段へ、最高出力も43phから45ph
増え、ホイール・ベースも1,350mmから1,375mmにしてパワーアップと操縦安定性の改良
成功しましたが、一大特徴であったクジラ・タンクは通常のティア・ドロップ型にされて平凡な外観になったのは残念でした。

この後、HONDAは大排気量車は四気筒で行く事を決めたので、CB450 K1 はHONDAにとって
最初で最後の平行2気筒大排気量車となりました。(後のBROSやVTRはVツインです。)

(クラシック・バイク・ブログ 「クラシックで行こう!」 はこちらから )
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by SS992 | 2011-06-18 21:00 | 憧れだった美女達