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DUCATI マルティン・ストラーダ1000>
DUCATIは一部の例外を除いて基本的には
完全なオン・ロード・バイクのみを扱って来ました。
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例外>
DUCATI スクランブラー350 (1971年式 空冷OHC単気筒350cc デスモ)
他にも
200ccスクランブラー(1959年)、
250ccスクランブラー(1962年)、
450ccスクランブラー(1969年デスモ)、
レゴラリータ(空冷2st125cc)などがありました。
しかし、
2003年、新たな
ツーリング・バイクを目指して
マルティン・ストラーダ(多様な道)が発売されました。
DUCATI マルティン・ストラーダ1000sDS (2005年式 空冷LツインDS 992cc)
(1000sDS仕様でないものが2003年から販売されました。)
このバイクは決して
DUCATIらしいスタイリッシュさはありませんでしたが、大きなカウルによる確実な
防風効果、自然で
楽なポジション、シート後ろにまで達する
大容量の燃料タンク等、今までの
DUCATIの
ツーリング・モデルに
無かった特徴で人気を博しました。
そして
2007年には後述する
ハイ・パーモタードの
1098ccエンジンを積んだ
マルティン・ストラーダ1100sDSが発売されました。
DUCATI マルティン・ストラーダ1100sDS (2007年式 空冷LツインDS 1098cc)
このバイクは
マルティン・ストラーダ(多様な道)と呼ばれていましたが、基本的には
オン・ロード・モデルです。
ダートも走れなくは無いという程度で
タイヤもオン・ロードを履いています。
しかし、これは
DUCATIだけでなく
他社でも
同じ様なもので完全な
ブロック・タイヤを履いているのは
モトクロッサーか、そのレプリカのみです。
先にあげた
DUCATIの
スクランブラーもタイヤは
オン・ロードが標準装備でした。
また、この
バイクが生まれた背景には
DUCATIがカジバ・グループの傘下にあった時期があった事が
大きく
影響していると考えられます。
カジバ・パリ~ダカール・レース優勝車(1994年)
カジバ エレファント900 (1993~1995年 空冷Lツイン904cc 上記ベース車両)
この車両のエンジンは
DUCATIの空冷Lツイン900cc(パンタ系)でした。
DUCATIは会社は違っても自社の
空冷Lツインエンジンが
オフ・ロード用にも使えると言う
自信を
持ったのでしょう。
この事実を受けて
マルティン・ストラーダは開発されたのです。
しかし、
ユーザーのモア・パワーの要求は
マルティン・ストラーダも
水冷エンジンを積まざるを得なくさせたのです。
DUCATI マルティン・ストラーダ1200 (2010年式 水冷Lツイン 1198cc)
(
この項続く)
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