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723.空冷Lツインへの憧憬 (追記-1) もう1つのレーシング・パンタ

 空冷Lツインについての考察は前回で終わりましたが、今回の調査中に判った新事実
ありましたので、それを紹介したいと思います。

記事No.709 レーシング・パンタの活躍で私は「パンタ系レーサートニー・ラッターという名手を得て
1981年から1984年までの4年間、マン島フォーミューラTT2優勝し続けました。」と記述しました。

そしてその画像掲載しました。
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今回の連載の取材先として私はDUCATIミュージアム(Net)を多用しました。

そしてこのレーシング・パンタの記事を書く時もDUCATIミュージアム(Net)の内容を参考にしました。

そうしたら博物館展示されているレーシング・パンタ上図のものなのですが、解説に出て来る
レーシング・パンタ後部サスペンションが二本ショックの全く別物なのです。
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一台はパンタSL風、もう一台はNCR・レーサー風でした。

これは一体、どうした事か?とNet上を調べ回りました

その結果、1981年以降、トニー・ラッターが駆ったレーシング・パンタTTF2用リア・サスが
モノ・ショック
でしたが、それ以前、1980年500ccパンタSLを用いてレーサーが作られていた事が
判明しました。

 DUDATI 500 パンタSL (1978年式 空冷Lツイン500cc コグド・ベルト ベース車両 )
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 DUCATI 600 レーシング・パンタ TYPEー1 (1980年 600ccへ排気量増)
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ほとんど、500パンタSLそのままです。(ガソリン・タンクとシート・カウルはNCR製?)

 DUCATI 600 レーシング・パンタ TYPE-2 (1980年 600ccへ排気量増)
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こちらはガソリン・タンクやカウル1978年マン島TTで活躍したNCRレーサーの物が使われています。
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この2モデルはフレームを構成するパイプが直線でないトリレス・フレームの原型と言うべきものを
使っていますが、スイング・アームの取り付け位置エンジン後端に変っています。

 DUCATI 500 パンタSL フレーム
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また、エンジンにもベベル系からパンタ系に変る過渡的な姿が見て取れます。
 DUCATI 500 パンタSL エンジン
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コグド・ベルトのカバーにまで冷却フィンが刻まれています。
これはレーサーでも600SLには見られない特徴なのであくまでも過渡的なものだったと思われます。

そして私がこの2モデルに注目したのはこれらが試作的なものではなく、本格的レーサーとして製作されたと考えられる事です。
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(ライディング姿勢から見てこのマシンに乗っているのは明らかにトニー・ラッターです。)

また、ある程度のが作られた様です。(市販レーサー?)
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レーシング・パンタの活躍資料により1981年とするものと1982年からとするものがあり、混乱しました。

それにトニー・ラッター1981年に乗ったマシンは500パンタSLのスペシャル・マシンだったとする記述もありました。

総合して考えるとパンタSLは最初500ccで1981年にトニー・ラッター600ccに改造されたスペシャル
・マシン
で結果を出し、それを受けてDUCATI600パンタSL販売したと考えるのが順当かと思われます。

 DUCATI 600 パンタ SL (1981年式 空冷Lツイン600cc コグド・ベルト)
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イタリアン・レッドを纏ったこのマシンは立派なレーサー・レプリカだった訳です。

(クラシック・バイク・ブログ 「クラシックで行こう!」 はこちらから )
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by SS992 | 2011-11-23 21:00 | 憧れだった美女達