1960年代、
HONDA CB750 K0 に始まる
高性能日本車の攻勢に
欧米のバイク・メーカーは
存亡の危機に存していました。
しかし、当時の
日本車は動力性能は勝れていても
操縦安定性や乗り味といった数字に表れ難い所に
欠点を多く持っていました。
また、
大手メーカーが
コスト面で妥協せざるを得なかった部分を補う事を
ビジネス・チャンスとする
会社が
ありました。
それが
フレーム・ビルダーと呼ばれる
会社でした。
一番、
有名なのは
ビモータです。
ビモータ HB-1 (1974年式 空冷4st HONDA CB 750 K0のエンジンを使用)
この
バイクは完成車として販売されたのでは無く、
下図の様な状態で販売されました。
ビモータはこの後、
完成車として製品を販売する様になりました。
他の
フレーム・ビルダー達も大手が手掛けられない
贅沢な素材と惜しみない手間を掛けて
芸術品の様な
モデルを送りだしました。
そんなフレーム・ビルダー達の中でも特に有名なのが今回取り上げる
リックマンです。
リックマンは元々、
トライアンフや
ノートンの
スペシャル・フレームを作っていました。
リックマン・トライアンフ
リックマン・ノートン
リックマン・カワサキ・トリプル (空冷 2st 3気筒 500?750?cc)
この後、
HONDA CB750 K0の発売を受けてそれの
スペシャル・フレームを手掛けます。
リックマン・ホンダ 750s (1975年式 空冷 4st OHV 直4 750cc)
基本はそのままに
カフェレーサー風カウルを纏ったモデルも作られました。
また
Kawasaki Z1や
Z1000のエンジンを積んだモデルも作られました。
リックマン・カワサキ900
リックマン・カワサキZ1000
良く見ると
HONDA用のフレームもカワサキ用のフレームも殆ど変わりがない様に見えます。
それだけ
許容力の大きな高性能フレームだったのです。
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