「峰風」とともに

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737.竜の卵(3) 孵れなかった竜達

 国産4大メーカーはもちろんREの開発を行いましたが、HONDAは研究程度
YAMAHAとKAWASAKI試作車どまり、唯一、スズキのみが量産車の販売に漕ぎ付けました。

スズキについては次回に譲り、今回はYAMAHAとKAWASAKIの試作車について語りたいと
思います。

 YAMAHA RZ201 (1972年東京モーターショー)
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【仕様】 水冷2ローター660cc 
     最高出力68hp/6500rpm 最大速力190km/h

YAMAHAヤンマーディーゼルと提携してエンジン開発を依頼しました。

その結果、もともとのヴァンケル・ロータリーとは一味違う物になりました。

上画像のシート上、壁面にREの構造概念図(?)が見えます。
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市販を視野に入れた東京モーターショーでの発表でしたが提携したヤンマーでエンジンの信頼性の
確保がなかなか出来ず、おり悪くオイル・ショック
が重なってお蔵入りになってしまいました。

 KAWASAKI X99 (1974年 実走テスト車)
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KAWASAKI1972年NSUとライセンス契約を結び、開発資料を入手しています。

1974年には2ローター896ccのREを試作、ベンチテストで70ps/6500rpmを出しました。

その後の改良で目標値の85ps/6500rpmを達成しました。

直後に実車に搭載して日本自動車研究所高速周回路(谷田部コース)で実走テスト
しています。

しかし、1975年、ここまで順調に来た開発は理由は解かりませんが一時保留となり中止されました。

私が見るとYAMAHA RZ201KAWASAKI X99は後述するスズキRE5に比べて完成度が高い様に
見えます。

しかし当時のスズキの技術がヤマハやカワサキに比べて劣っていたとは考えられません。

ここまで形にした後、実際に市販車にまで仕上げるのが非常に大変だったと考えるのが順当でしょう。

次回は唯一のRE市販国産車スズキRE5でその辺りを見てみたいと思います。
                                                          (この項続く

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by SS992 | 2012-01-14 21:00 | 憧れだった美女達