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739.竜の卵(5) バンビーンOCR1000

 バンビーンは我が国ではさほど有名ではないバイクメーカーですが、欧州では知らぬ者はいない
有名なオランダの会社
でした。

1973年、時代の流れに乗る様にバンビーンREバイクを企画しました。

彼等が選んだエンジンはシトロエンGS 2ローター 996cc エンジン(107hp)でした。

試作車はエンジンが四輪用である事も手伝ってかなり大柄になりましたが、これがかえって好評を得、
バンビーンは製品化を決意しました。

 バンビーン OCR1000 (1977年式)
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仕様: 排気量 996cc (2ローター式)

     最高出力 100ps/6500rpm

     最大トルク 13.8kgm/3500~5000rpm

     最高速度 200km・h以上

     車両重量 345kg

エンジンは元々四輪車用だったので構造などに無理は感じられません。
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排気管の冷却方式はスズキRE5と同じ形式を取っていました。
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大柄な車体を売り物にしていたバンビーンOCR1000ですが大きな問題を一つ抱えていました。

ナンバー取得オランダでは出来なかったのです。

結局、西独(もはや死語)ドュデルスタット新工場を構えました。
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最高出力こそBMW K100と同じ100hpでしたが最大トルクは倍以上あり、
その先行きは開けたかに見えましたが、スズキRE5も悩まされた量産化に向けての改良で重量が増えると
いう問題が行く手を阻みました。

試作段階での車重は270kgでしたが生産仕様の装備重量では330kgにもなってしまいました。

OCR1000のためだけに新工場を用意しなければならなかった事は当然、生産コストに跳ね返り、
バンビーンOCR1000は非常に高価なバイクとなってしまいました。

高価で重量過大なバイクは流石にアメリカでも売れず、その生産台数は僅か37~48台と言われています。

テスターに異次元の乗り味とまで言わせしめた異端の竜はここにその生涯を閉じたのです。
                                                     (この項続く

(クラシック・バイク・ブログ 「クラシックで行こう!」 はこちらから )
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by SS992 | 2012-02-06 21:00 | 憧れだった美女達