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744.オーヴァー・レーシングの挑戦 (4) OV-23の開発

 「OV-23」は2004年に開発されたV型2気筒のレーサーです。
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だったら前の章で扱えば良かったのではと思われるかもしれませんが、このレーサーはあまりにも特異なので
章をわけました。

まずこのレーサーのエンジンは空冷 V2 2バルブ OHVです。

V型2気筒なのはDUCATIの活躍で目新しいものではなくなりましたが、1700ccもあるこのエンジンの
冷却方式が空冷なのは驚きです。

しかもバルブ2バルブでその駆動方式もOHVです。

私は最初、このバイクの仕様に驚きながらもスポーツ・バイク(MT-01)がベースだと思い込んでいました。

 YAMAHA 「MT-01」
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しかし、本当はYAMAHA XV1700 ウオーリアーというクルーザーがベースだと知り驚愕しました。

 YAMAHA 「XV1700」 ウオーリアー (2002年式)
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仕 様
エンジン形式 空冷 V2 OHV 2バルブ
最大出力 62ps/4400rpm
最大トルク 135kg/3750rpm

車重 295kg  全長 2385mm  軸間 1615mm
まるっきりクルーザーそのものです。

たぶん「MT-01」と「XV1700」は同じエンジンを味付けを変えているだけだと思うのですが、それならば
なおさら何故「MT-01」のエンジンではなく、「XV1700」のエンジンをわざわざ使ったのか、疑問
湧きます。

それはスタッフの育成のためだと佐藤氏は言いました。

何かに挑戦し続けないと人間がダラダラしてくるのでレースをやる、しかし、スーパー・スポーツを使うと他人が
やっている事をマネしてしまう、だから一番レースに向いていないバイクを選んだんだと。

人が何かをやる時、その動機は様々ですが、レースをやる以上、勝つ事は至上命令のはずです。

しかし、オーヴァー・レーシングはその至上命令を超えたところに本当の目的を持っていたのです。

                                                     (この項 了)

(クラシック・バイク・ブログ 「クラシックで行こう!」 はこちらから )
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by ss992 | 2012-07-04 21:00 | レース