前回まで
XS-V1 Sakuraの「和のテイスト」について色々と考察してきたわけですが、
すでに
SRカスタムでこのテーマを追っている作品をみつけました。
Sakuraの様な華美な「和」ではなく、「禅やわび茶」の様なひっそりとした
落ち着いた「和」です。
全体に
落ち着いたワインレッドが強い紫系の塗装を施し、所々にあしらわれた
メッキパーツは「金」!を主体とし
副次的に銀を使っています。
中央、銀色に鈍く輝くウエリントン製のバッテリーケースには
誇らしげに「我」の文字が
このバイクの有り様を表わしています。
このSR、
地味そうでいて非常に強い自己主張の有る作品に
仕上がっています。
特に
ブラック・アウトされた
エンジン・シリンダーとクランク・ケースが
主張しすぎない存在感を
醸し出し、全体との絶妙の
バランスをたもっています。
この作品は
兵庫県で製作されました。
やはり、
旧来の日本文化の心は中央にはなく、しだいに端に追いやられ、
やがて消えてゆく運命にあるのでしょうか。
私はどちらかと言うと
地方に追いやられた様に見えながら、旧来の日本文化は
新しい文化に多大な影響を与え、全く違った新しい物を生み出す源動力と
なっていると思います。
今回のこの一見、
錆びれたように見えるSRも
「枯山水」を思わせる「重厚な美!」。
XS-V1 Sakuraの様ないかにも「和を演出してますよ!」と言う
ハッタリ型とは違う「和のテイスト」を見せてくれました。