「峰風」とともに

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340.ヴィンセントの先進性!?

下の写真はヴィンセントのラパイドCですがスタンドは実用自転車みたいです。
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でも良く見てください。 リア・サスはモノショックを使っているのです。
何んという先進性。   日本ではモノクロス・サスペンションとしてYAMAHA
大きく取り上げるのは1970年代、ほぼ20年後です。

但しビンセントの場合サスペンションの能力追求の結果モノ・サスに生った訳ではなく、
次に述べるフレーム・レス構造との関係でモノサスにしただけでスイングアームのトラベル量も
少なく、ダンパー等の調整機構も付いていませんでした。

しかし、現在の街乗りバイクを見ていると調整機構など殆ど使われず、当事はビンセントの思想で充分だったと思われます。
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しかもこのバイクはフレーム・レスなのです。
(私はミニマム・フレームと呼ぶべきだと思うのですが・・・。)
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これはNo.339で紹介した走行しているエグリ・ビンセントのストリップ写真ですが
ステアリングの三叉の後に続く太く短いオイル・タンクこれがこのバイクの唯一フレームと読んで良い部分です。(シートレールはデザイン上、ツインショックにするために着けられた物です。)
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フリッツ・エグリも「フレームに使うパイプは曲げずに、まっすぐであるのが最良なのだ。」と
言っています。  確かに真っ直ぐですね。
この理論に忠実に組み立てられたのがブラック・シャドウです。
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ガソリン・タンクの下には例のオイル・タンクがあり、このタンクをメイン・フレームとして
ステアリングの三叉、リア・のサスペンション(オイル・ダンパー別体式)が付きます。

エンジンはオイル・タンクから吊り下げられる形で搭載されステアリングからスイング・アームピポットを繋ぐダウン・チューブの役割をになっているようですが、エグリによると「背後からギア・ボックス共々アルミのエンジン・プレートで支えられているだけでシャーシの応力分担材にはなっていない」そうです。

これはDUCATIの思想と真っ向からぶつかる物です。

デスモセディッチ・フレーム
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但し、自然科学の世界は正解が一つとは限りません。
どちらも結果を出している以上、どちらも正しいのです。
強いて言えばDUCATIは内骨格型、エグリは外骨格型の最高峰と言えるでしょう。

当然、二つを組み合わせる事すら考えられます。
ただ、本項のテーマから外れるので後に譲ります。
ここではいかにエグリ・ヴィンセントが特異なバイクかを理解して欲しいのです。

ヴィンセント・ブラックシャドウ細部
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巨大な速度計に刻まれた250km/hの数字がこのバイクの実力を物語っています。

次回はロケット・カウル付きエグリ・ヴィンセントの細部を見て行きます。
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by SS992 | 2008-01-09 19:29 | 憧れだった美女達