これは
村山モータースが作ったラベルダ1000、カジバ・DUCATI・アラズーラに続く
スペシャルモデルの第3弾です。
パゾ750 村山モーターススペシャル
何か間延びした奇妙な造形です。
ただ、元々
パゾにあった人を寄せ付けない
単体での完成度はありません。
日本車が持つ誰でも受け入れてくれる感覚が強く出ているのだと思います。
だから、ライダーが乗った時の人車一体感はパゾとは比べ物になりません。
パゾ906
カバーされ過ぎていて取り付くシマがありません。 不透明なシールドも何か不安を煽ります。
パゾ906 村山モーターススペシャル
私はバイクと人の関係は人がバイクに歩み寄るものだと思っています。
ライディングポジションなどを自分に合わせるなど基本的な事は別として
いきなり乗って最高性能が出せるかの様な今の日本車の作りは感心しません。
最近は大分大人しくなったそうですが
DUCATIはライダーの甘えを許しません。
良く
DUCATIは曲がらないバイクだと言われます。
確かにハンドルの切れ角はSS最終型で24°でした。
しかし、バイクはハンドルの切れ角で曲がるのではありません。
私の所有する
2003年式SS1000DS 峰風は向き変えを多用する事で
いともたやすく曲がります。 派手な膝擦りバンクなど必要ありません。
もし、
峰風でそこまで
バンクするためにはサーキットに持ち込んで
超高速でコーナリングする必要があります。
とても今の私にはその
気力も
体力も
財力もありません。
でも、
秩父や伊豆のワインディングでリーン・ウィズのままほとんど
バンクせずに
コーナーを
クリヤーしてゆく感覚にもまた格別のものがあります。
私は37歳の時に
DUCATI900SSに試乗する機会を得ました。
900SS 91年式 黄色 試乗車
短時間でしたがその目くるめく体験が何時か
DUCATIに乗るんだと
言う決心をさせました。 それから貯金を開始し、入手出来たのは50歳の時でした。
それまで中古の90年式VFR750Fで徹底的にセルフステアリングで曲がる練習を重ねました。
私は人一倍怖がりでつい、ハンドルをこじってしまう癖が中々抜けませんでした。
ですがそれも48歳の頃にはそれもクリアー出来ました。
VFR750F 90年式 (練習用中古車)
バイクは
人車一体となった時
初めて完全な乗り物になる事を
VFRや峰風に教わった様な気がします。