「峰風」とともに

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カテゴリ:憧れだった美女達( 294 )

674.YAMAHA SR の伝説 (1) 誕生と変遷

 前回、SRのカスタム車両を取り上げましたが、SRそのものについてはあまり述べた事がないので
今回はSRそのものについて語ってみたいと思います。

オン・ロード・シングル・バイクは大抵、各社ともオフ・ロード車がベースになっていますが、SRもその例に
漏れません。

1976年YAMAHAビッグ・オフローダーXT500を発表しました。

 YAMAHA XT500 (1976年式 空冷2バルブ SOHC 単気筒 499cc)
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軽量化された車体とエンジンはレースでも活躍し、1979年から始まったパリ・ダカール・ラリーでは
第1~2回の四輪も含めた総合優勝車両となりました。

そしてYAMAHAは1978年、XT500のエンジンを使ったオン・ロード・バイク、SR400,500を発売しました。

 YAMAHA SR400,500 (1978年式 最初期型)
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 YAMAHA SR400,500SP (1979~1981年式 キャスト・ホイール型)
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ホイールをキャスト化する事でチューブ・レス・タイヤが使える様になりましたが、スポーク・ホイールの
美しさ
に対して無造作なデザインのキャスト・ホイール大八車と呼ばれ売り上げが激減しました。

このため、1982年には限定版ながらスポーク・ホイールが復活しました。

その後、SRは通常では考えられない進化をしました。

それはドラム・ブレーキの復活です。

ストッピング・パワーを求めて各社ともディスク・ブレーキの装着が当たり前だった時にツー・リーディング
は言え、ドラム・ブレーキを採用したのはYAMAHAだけでした。

 YAMAHA SR400,500 (1985年)
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 HONDA GB500TT (1985年式) 
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HONDA安全性能とデザインが対立せざるを得なくなった時、安全性能を取っていました。

私はYAMAHAがカスタム市場の要請があったとはいえ、デザインを優先させた姿勢は今でも疑問
あります。(一応、ディスク・ブレーキに近い効き味と謳われていましたが・・・。)

また、ステップ位置120mmも後退させ、ハンドル位置も下げられたのもSRカスタムの中心、
カフェ・レーサー・スタイルを意識してのことでしょうが、私は小さな親切、大きなお世話だと思いました。

しかし、1996年にはステップ、ハンドル位置も1984年以前の位置に戻し正常化されました。

そして、2001年にはSRもドラム・ブレーキを止め、ディスク・ブレーキに再変更されました。



後はマイナー・チェンジを繰り返してSRは生き残って来ましたが、前回、述べた通り、
2010年、FI化されて新しいスタートを切りました。

しかし、何がSRを33年間も生き延びさせたのでしょうか?

それは皆さんも良くご存知の通り、カスタム・ベースとしてこの上も無くピッタリだったからです。

                                                    ( この項続く

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by SS992 | 2011-05-16 21:00 | 憧れだった美女達

658.重さのないマシン?エア・クールド999

 現在、ドカティ最上級モデルはスーパー・バイク・レプリカの1198ですが
それ以前は999(2003年~2006年)でした。

当然、1198はもちろん、999も水冷4バルブのエンジンを積んでいます。

 999 (999cc)
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しかし、ドカティにはモンスターをはじめとする空冷2バルブのエンジンを積むグループもあります。

 ハイパーモータード (1100cc)
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 999の高剛性のフレームに更に排気量が大きく、軽量の空冷2バルブのエンジンを積んでみたら
どうなるか、それを実践したのが、999のフレームにハイパー・モタードの1100ccエンジンを積んだ
エア・クールド999です。

 エア・クールド999
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このマシンはただ999の車体にハイパー・モタードの1100ccエンジンを積んだだけではありません。

外形的に特徴的なのはスイング・アームが片持ち式になっている事と排気管が2-1の別体
なっていることです。

この変更はこのマシンの印象を999でもハイパー・モタードでもない全く別の物にする事に成功しています。

ですが、特にスイング・アームの片持ち化作業を更に難しいものとしました。

リア・サスペンションの構成を変更するのはおろか、リア・ショック自体の構造をも変更せざるを得なかったのです。

フレーム加工も必要になりました。
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ここまで手を入れたら性能も向上しなければ意味がありません。
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ドカティ・パフォーマンス製のカムを入れ、ミッションは999の物を使っています。

見えない所ですが、燃調マイクロテック製のフルコンでセッティングしてあります。

ピストンハイコンプピスタル・レーシング製の物を入れています。

雑誌のサーキットでの試乗で特徴的だったのは取り回しの良さと加速性の良さだった様です。

空冷エンジンは水冷エンジンに比べて圧倒的に軽く、加速、減速やコーナリング時に重さを感じない
だそうです。

車体は空冷モデルより剛性の高い999ですから、レーサー的な乗り方をしてもビクともしません

まるでエンジンを積んでいないかの様な乗り味だったと言います。
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水冷顔負けのポテンシャル安心して開けられる空冷エンジンの特性を持ち、がっしりした車体は、
コーナリング・アベレージを高めてもしっかりしたフィーリングを保ち続けます。

空冷エンジンの大らかさと軽さ、水冷シャーシの剛性感が組み合わさった感じだったそうです。

999より1100ccと排気量が約100ccも増えているのに重量は逆に軽くなっているのですから、
当然、と言えば当然でしょう。

ドカティ・フリークにはたまらないスティエーションです。

しかし、ここまでやるには相当な覚悟一番必要な事なのかもしれません。


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by SS992 | 2011-02-25 21:00 | 憧れだった美女達

646、MHRの夢、再び?  ドカティ MH900e

 2000年にリリースされたMH900e(マイク・ヘイルウッド・エボリューション)は2000台限定でしたが、
今までに無い試みとしてNetで注文を取りました。(あっと言う間に完売したそうです。)

 MH900e (2000年式 900cc)
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先代のMHR大柄な感じのするバイクだったのに比べ随分、コンパクトに纏まっていました。

 タコ・メーターはアナログ速度計はデジタル コクピットにはカウル・ステーはありませんでした。
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ガソリン・タンク・カバーにはシリアル・ナンバーが入っていました。(限定品の証です。)
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デザインしたのはテル・ブランチ若手のデザイナーでした。
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しかし、このバイクほどデザインが全てに優先したバイクも珍しかった様です。

 カウルを外した状態
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カウルを外すと最小限の容量(5L)しか入らないガソリン・タンクが現れます。

このタンク容量では私はガス欠が心配で山に入る事は出来ません。

ビーターと言うアフター・パーツ・メーカーが容量を少し増やしたタンクを販売していました。)

デザインしたテル・ブランチ自身も「これ程、好き勝手にデザイン出来たバイクも珍しい。」と
言っていました。

(いくら、限定版とは言え、少し無責任と感じるのは私だけでしょうか?)


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by SS992 | 2011-01-12 21:00 | 憧れだった美女達

645,DUCATI MHR の特異性

 マイク・ザ・バイクの活躍に便乗してドカティは限定モデルMHRを発売しました。

 MHR (マイク・ヘイルウッド・レプリカ 900cc 1979年)
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ベベル900SSをベースとして一体式フルフィアリング、シングル・シート特徴でした。

翌1980年仕様ではタンデム・シート(シングル・シート・カバー付)になりました。
(欧州のライダー達にはタンデム乗車する人たちが多数いたのです。)
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翌1981年仕様ではフル・フィアリングが分割式となり、整備性が向上しました。
(限定モデルと割り切って整備性など二の次にしていたのが販売継続の決定に分割式にしたと思われます。)

1982年の後期型ではフレームが900SSと同じ幅の広いものとなり、
1983年にはセルフ・スターターが着けられました。
(これも限定版の枠を超えた生産継続のための使い勝手の向上策です。)
そしてMHRマイナー・チェンジを繰り返しつつ、生産され続けました。

更に1985年には排気量を1000ccに拡大したMILLEまで生産は続けられたのです。

 MHR・MILLE
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(写真の車両は下部のカウルが取り外されています。)

本来、限定モデルであったはずのMHR6年の長きに渡って生産されたのです。

しかもマイク・ザ・バイクの乗ったマシンはNCR製市販レーサーをチューンした物で、
MHRとは全くの別物でした。

 NCR市販レーサー
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MHRはその性能よりも外観と言うか、雰囲気を追求したモデルであったにも係わらず、です。

これはマイク・ヘイルウッドの偉業が如何に大きなものだったかを示すもので今後、
この様な扱いを受ける限定モデル二度と出ないと思われます。

排気量拡大マイナー・チェンジを繰り返す限定版モデルなど通常ありえません。)

 徹底したカスタムを行った MHR
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 窓付きベベル・ギア・カバー
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こう言った細かい所がマニア心を擽ります。

 NCR マイク・ザ・バイクのマシン
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NCR、マイク・ザ・バイクのマシンを良くここまで再現したものと感心します。

 ドカティストにとってMHRは永遠に不滅なのです。

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by SS992 | 2011-01-08 21:00 | 憧れだった美女達

642.ドゥカッティに見るカウル付きモデルの興亡(10)SBバイクの行く末

 ドゥカッティは現在モトGPで活躍していますが、SBの方は2010年で撤退する予定です。

 モトGP10 デスモセディッチ  (2010年)
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 SB1098レーサー (2007年)
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今現在、ドゥカッティSBレーサーのレプリカを上市していますが
モトGPレーサーのレプリカは用意していません。

過去にはほんの僅かの量のレプリカが販売されましたが高価で一般には手の出ない物でした。

 デスモセッディチRR (L型4気筒、990cc 2007年)
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従ってこのまま行くと本物の無いレプリカが販売され続ける事になります。

しかし、レースをその存在意義として来たドゥカッティがこのままで終わるとは思えません。

必ずやモトGPレプリカの販売か、SBレースへの復帰をしてくれると思います。

そして、伝統の空冷Lツインは一般道ユースを前提としたモンスターとして存続する事でしょう。

 モンスターM1100 (2009年)
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SSは廃版となりましたが、その魂はミャクミャクと受け継がれて行くのです。

来年も良いお年を!
 
                                                    
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by SS992 | 2010-12-31 21:00 | 憧れだった美女達

641.ドゥカッティに見るカウル付きモデルの興亡(9)ストリート・ファイター登場

 現在、モンスター空冷モデルのみで水冷モデルは用意されていません。

 モンスターM1100 (2009年)
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ではSBバイクのエンジンを使ったバイクは存在しないのでしょうか?

実は現在、SBは1198がトップ・エンドモデルですが、1098のエンジンを用いたストリート・ファイター
あります。

 1198 (2009年)
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 ストリート・ファイター (2008年)
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このモデル展開があるのでモンスター系では水冷バイクが無いのです。

しかし、これはモンスターの進化形と言うよりSBのネイキッド版と言えます。

そして、私はこのモデルの登場とドゥカッティのSBレース撤退ドゥカッティ
フル・カウルモデルの将来に危惧を抱きました。 
                                                   (この項続く
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by SS992 | 2010-12-27 21:00 | 憧れだった美女達

640.ドゥカッティに見るカウル付きモデルの興亡(8)モンスターの発達史

 1994年に登場したモンスターはSS900のエンジンを用いた空冷バイクでした。

 モンスターM900 (1994年、900cc)
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 モンスターS2R (2005年、800cc)
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しかし、2001年、SBの水冷エンジンをデチューンしたエンジンを積んだ水冷モンスターが現れました。

 S4フォガティ (2001年)
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 S4R (2004年)
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これはユーザーからのモア・パワーの声に応えたものでした。
つまり、モンスターには大きな区分として空冷系と水冷系の2つがあるのです。

そして、この区分は後々、ドゥカッティの市販車種構成大きな影響を与えました。
                                                    (この項続く
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by SS992 | 2010-12-23 21:00 | 憧れだった美女達

639.ドゥカッティに見るカウル付きモデルの興亡(7)新たなる役者の登場

 しかし、現在のドゥカッティカウル付きのモデルが完全に無くなったかと言うとそうでもありません。

デュアルパーパスとモタードの市場向けに開発されたムルティンストラーダハイパー・モタードはどちらも
カウルを纏っています。

 ムルティンストラーダ1200 (2010年)
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 ハイパーモタード1100 (2007年)
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しかし、この2車種のカウルはドゥカッティ本来の演出、レーシーさを醸し出すためのものではありません。

やはり、レーシーさを演出するためのカウル2005年のSS1000DSで終了したのです。
 
 SS1000DS (2005年)
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                                                   (この項続く
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by SS992 | 2010-12-19 21:00 | 憧れだった美女達

638.ドゥカッティに見るカウル付きモデルの興亡(6)最後の残光スポーツ・クラシック

 パンタF1に始まりスポーツ・クラシックでその幕を閉じたパンタ系はそのフレームに特徴がありました。

バード・ケージと呼ばれたそのフレームは約25年に渡って使い続けられたのです。

 パンタ系フレーム基本形
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 スポーツ1000  (2005年)
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 GT1000 (2005年)
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 スポーツ1000S (2005年)
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 ポールスマートLTD (以下PS Ltd と略 2005年)
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スポーツ1000sPS Ltdにはオプションでフル・カウルが用意されていました。

 スポーツ1000s フル・カウル
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 PS Ltd フル・カウル
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しかし、実際に購入、装着した人は少ない様で雑誌にも殆ど取り上げられませんでした。

以下のカスタムはその希少な例です。

 スポーツ1000sMHR風カスタム
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 スポーツ1000s フル・カウル-2
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クラシック・バイクらしい味のあるカスタムだと思うのですがそこまでコストを掛けようとする人は
ほとんど居なかった様です。

そしてこれを見ても解る様にドゥカッティではカウル付きモデルの存在意義は殆ど無くなってしまったのです。
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by SS992 | 2010-12-15 21:00 | 憧れだった美女達

637.ドゥカッティに見るカウル付きモデルの興亡(5)SS最終型のカスタム

 前回、記した様にSSのハーフ・カウル版は見た目が悪く、フル・カウル版は重量がかさむ、と言う
アブハチ取らずの状態になってしまった結果、社外品のハーフ・カウルを使用するカスタムが行われました。

 SS900 (ライディング・ハウス)
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 SS992
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反対にモンスターは走行抵抗を減らす目的でカウルを待とうカスタムが行われました。
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このため、SSとモンスターのカスタム車似たような外観になってしまいました。

そして、この結果、ドゥカッティカウル付きのモデルの価値が下がったと判断したと思われます。

すなわち、SSを廃版にしてもユーザーはカウル付きモデルが欲しければ自分でモンスターをカスタムすると
考えたのではないでしょうか?

 S2R ロケット・カウル
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これは次に企画されたスポーツ・クラシックパンタ系のフレームを使うバイクが殆ど廃版になった事でも
解ります。(カタログにはGT1000がまだ残っていますが・・・。)

                                                    (この項続く
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by SS992 | 2010-12-11 21:00 | 憧れだった美女達