「峰風」とともに

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426, DUCATI 遅く走れない宿命

 DUCATIの表看板デスモドローッミック(強制弁開閉機構)の発明者
ファビオ・タリオーニは最初、モンディアル社でWGPマシンの設計などを
手掛けていましたが、先輩技術者の嫉妬やモンディアル社の持ち主ボッセリ伯爵が
新しいものを嫌ったこともあり、タリオーニの設計したWGPマシン
お蔵入りしてしまいました。
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モンディアル社で埋もれかかっていたタリオーニは技術者を捜していたモンターノと出会い、移籍の噺が持ち上がりました。
移籍に当たってモンターノタリオーニ1つだけ条件をつけました。
白紙委任状を与えるから好きにバイクを作ってくれて良い。
但し、そのマシンはミラノ~ターラントやジジ・ディ・イタリアで良い戦績を出せる事は当然だが、
そのマシンはワークスのスペシャルではなく。市販車としてそのまま販売出来る物でなくてはならない!」ここに今のDUCATI社の姿勢が決まりました。
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他社の様にスペシャルなワークス・マシンで結果を出し、その技術を市販車にフィードバックする方法ではなく、レーサーに保安部品を取り付けてレース場に着いたら保安部品を外して純レーサーに戻ると言うある意味贅沢なバイクを作る様になっていたのです。
この時、DUCATIは遅く走れない宿命を負ったのかもしれなせん。
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by SS992 | 2009-01-31 06:24 | メカ談義

425, ドウカティ・メカニカ社の誕生

クッチョロ・エンジンは1950年代に入る前に年間6万台以上を生産するまでに
なっていました。
しかし、人々は本格的なオートバイを求める様になって来ました。
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1950年に60スポーツと言う本格的なオートバイを発表。
1952年には上級モデルのドカティ98を加えました。
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但し、クッチョロエンジンをプレス・フレームに搭載した新型車は一応の成果は見られましたが
さしたる特徴もない平凡なものでした。
 同時期に開発されたスクーター(クルーザー175)は当時としては新機軸の自動変速機やセル始動など新システム盛り沢山でしたがまだ技術的に未熟だった当時のDUCATIには懲り過ぎの感があり、ユーザーに認知されず失敗作となりました。
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DUCATIが宣伝活動として幾つかのレースに参加する様になりました。
 まず、手始めにクッチョロが過去のスピード記録をことごとく塗り替えました。
手応えを感じたDUCATIは数週間後に新たに開発したマシンでミラノ~ターラントの長距離耐久レースに参加しましたが、DUCATIの6台の参加車すべてがレース工程の半分も走れず、リタイヤすると言う大失敗を演じる結果となりました。
 このレースはオートバイ購買層に注目されていたレースの一つでした。
当然、販売に影響が出てDUCATIのオートバイは売れなくなりました
DUCATIには電気部門とオートバイ部門がありました。
幸い、電気部門の業績は順調に延びており、電気部門はドウカッティ・エレットニカ社としてオートバイ部門はドウカティ・メカニカ社として2つの会社として出直す
決定が1953年に下されました。
不調のオートバイ部門の社長に任命されたモンターノ氏は、
早速、会社の苦境を救ってくれる技術者探しを始めました。
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by SS992 | 2009-01-30 16:50 | メカ談義

424,  黄色い1098にエールを!

2009 1/29 やっと入院生活から開放されました。さて早速記事を一つ書きます。
DUCATIと言えばイタリアン・レッドがボディカラーの主色です。
このイタリアン・レッドのスーパーバイクに憬れている人も多いと思います。
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ですがDUCATIの主色が銀やオレンジの時代もあったのです。
それはデスモ創世記の1970年代に造られた一連のシングルシリーズです。
デスモが最初に詰まれたのが350MK3D(1968~1970)ですが
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 しかし、ご覧の通り、DUCATIらしさの無いツアラー的なデザインでDUCATIに過激さを求めるファン心理を掴み損ねてしまいました。
しかし、DUCATIは1970~1973にはFRP製のロングタンクを備え、低い姿勢を保つセパハン,シングルシート,バックステップ,そしてベベル・ギア駆動のデスモを積んだいかにも、ファン心理をガッチリ掴んだ一連のシングルシリーズを生み出しました。
1971~1972はイモラ・レプリカと同じシルバー・ショットガンと呼ばれる銀色でしたが、
イモラ・レプリカ
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250ccデスモ 1971~1972(250cc、350cc、450cc)
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1973年には派手なオレンジ色で各排気量のシングル・デスモを発表しました。
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やはり、デスモ駆動、ロングタンク、シングルシート、バックステップを持ち、カウルこそ装備していませんが、レーサーレプリカと言って良い内容を持っていました。
 その後、Lツインが主体となったDUCATIですがスーパーバイク(SBKR)やスーパースポーツ(SS)、モンスター等必ず黄色バージョンがあったものです。
749 (2004)
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SS900(2001)
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M900モンスター(2000)
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しかし、2004年のSS1000DSを最後に黄色バージョンは姿を消してしまいました。
同時にSBKRの749も黄色バージョンも姿を消しました。
前にも取り上げましたが黄色の塗料の元になる顔料に鉛化合物が使われていたのが嫌われた為と私は推測します。
しかし、2007年、ついに1098にイエローバージョンが蘇りました。
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私としては嬉しい限りです。
スポーツクラシック スポーツ1000にもオレンジが使われています。
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これは新しい無公害の顔料が見つかったと思われます。
但し鉛化合物で出せる鮮やかな黄色やオレンジ色を安全な無公害な顔料で出そうとするとどうしてもコストが掛ってしまいます。
だから価格が高めの1098や数量限定のスポーツ1000から使われたのだと思います。
今後、採用されるかどうかは微妙な所ですが、まずはともあれDUCATIイエローの復活に
エールを送ってやって下さい。
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by SS992 | 2009-01-29 19:24 | 憧れだった美女達

423, DUCATI やっとバイク屋さん

DUCATIの技術が生かせ、将来性のある商品を模索する中、辿り着いたのは自転車用補助エンジンでした。  公共の交通機関が乏しかったイタリアでは個人の移動道具として
50ccのモペットが非常に重宝されていました。。 クッチョロ(子犬)と呼ばれる小型エンジン付き
自転車を開発したトリノのシアヌーク社があまりの人気に供給が間に合わず、
OEMを引き受けてくれる会社を探していたのです。
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奇しくもHONDAのスタートも自転車用補助エンジン「カブ」でした
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by SS992 | 2009-01-04 16:12 | メカ談義

422, DUCATI次 は カメラ屋さん

戦争で全てを失ったDUCATI兄弟は救いの手を差し伸べてくれた、イタリア国営の
産業復興会社(IRI)に経営権を渡さざるを得なかったのです。
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操業を再開した工場は軍事用として培われた技術を生かして小型カメラとレンズを
生産し始めました。 しかし、復興が遅れていたイタリアではカメラのニーズはまだまだ少なく、
工場に勤める何千人もの従業員を潤す事は出来ませんでした。
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by SS992 | 2009-01-03 20:00 | メカ談義

421, DUCATIの初めは電気屋さん!?

1926年イタリア、ミリア・ロマーニャ州、州都ボローニャでアドリアーノ、ブルーノ、マルチェロのDUCATI三兄弟がSSRB(ドカティラジオ無線特許株式会社)を設立しました。
そうです。DUCATIは初めは電気メーカーだったのです。
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事業は大成功を収め、手狭になった工場はボローニャの郊外にある
ボルゴバンガーレに移転しました。
急成長を遂げたDUCATI社は時代の流れが戦争に向かって流れていく中、
次第に軍需品製造に手を染める様に成りました。

 軍用無線機用コンデンサーと爆撃で廃墟と化したDUCATI工場
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 B-17, B-24 による 爆撃
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この為、第2次世界大戦中、連合軍の攻撃目標となり、終戦を迎えた時、
工場は廃墟となっていました。
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by SS992 | 2009-01-03 16:27 | メカ談義

420,ついに本物造っちゃいました  「FLAT・RED」

この写真どこかで見た覚えがあるでしょう?
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私がブログの百回記念で取り上げたDUCATIデザインコンクールの 優秀作「FLAT・LED」の実車です。
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この時点で作者は実車化するつもりだと言ってはいましたが
まさか本当に造ってしまうとは・・・。
やはり欧州のエンスーは筋金入りです。
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by SS992 | 2009-01-02 17:47 | メカ談義