「峰風」とともに

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525.情熱のイタリアン・カフェレーサー(1) 公道レースのために!

 伝統の英国の次は情熱のイタリアです。 イタリアのバイク・メーカーと言えばドカティ、MVアグスタ、
ビモータ、アプリリア、ラベルダ、ベネリ・・・


DUCATI 1198s
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MV アグスタ F4 1098RR 312
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ビモータ 500V
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モトグッチ 1000 スポルト
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アプリリア RSV4
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ラベルダ 750S フォーミューラ
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ベネリ トルネード900S
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あれ?私の知っているバイクメーカーは日本の四大メーカー、米国のハーレー、英国のトライアンフ、独国のBMW,を除けば、殆どイタリアのメーカー?

慌てて、Netを調べてみると、現在でも国内に10社以上のバイク・メーカーを有するのはイタリアだけでした。
Net上の数字はいちがいに鵜呑みには出来ませんが、170社に及ぶメーカーが存在したと言う説もあります。

現に高性能バイクの代名詞の様に語られるドカティ、MVアグスタ、ビモータ、他、は販売される時点で
もう、充分、カフェ・レーサーと言って良い構成と性能を持っています。
 これはもともとイタリアに自転車文化と言うものがあり、その延長線上にバイク文化も載っていると
考えられるからです。

現にドカティの中興の祖、ファビオ・タリオーニ技師が新型バイクの設計を命じられた時、その要求性能は
一般向けの市販バイクなのにも関らず、イタリア各地で行われていた公道レースに勝てるバイクを!
言うものでした。

バイク即カフェ・レーサーであり、バイク自体、イタリアの文化を語る時、欠かせない大きな要素に
なっていると言えるでしょう。

当然、ユーザーの方も日本とは比べ物にならない位、バイクに精通し、大抵のトラブルは自分で乗り切る事を
信条としている様です。
真のエンスージアジスト達が沢山いる、そんな状況の中、
イタリアでは公道レースが盛んに行われていました。

ミラノ・ターラント」や「モトジロ・ディタリア」等が有名です。

モト・モリーニ 175 GT  2007年 モトジロ・ディタリア出場車 エンジンヘッドに注目!
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同じ車両ですがヘッドカバーを外しています
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これは3日目の時点でシリンダーヘッドにオイルが行かなくなり、焼きつきの心配が出て来たので、
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数十キロごとにオイルを吹付け、4日目、5日目を走行し、見事完走しました。

プルタコ 125  スペイン製!の珍しいバイクもエントリーしてました。
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他にもモンディアル、プリラ、ジレラ、ビアンキ、モトビ等、キラ星のごときバイク達が歴史の中を
走り抜けていきました。
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by SS992 | 2009-10-29 18:58 | 憧れだった美女達

524.ブリティシュ・カフェ・レーサー(6) CCM RC40

 CCMという会社を知っている方は殆どいないと思います。
英国のメーカーでOFF車やサイド・カーの分野では有名な会社らしいです。

CCM SR40
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しかし、自前のエンジンは無く、スズキのエンジンを積んでいる様です。
DRZ 400 SM
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カフェ・レーサーにはオフ車の単気筒エンジンが良く利用されます。
軽量で出力がそこそこあり、信頼性が高いからです。
ご他聞に漏れず、CCM もオン・ロードタイプとしてカフェ・レーサーを出しています。
CCM CR40
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このままだとあまり見栄えはしませんが、カウルを纏うと、かなりカッコイイです。
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CCMのような小さい(?)会社でも出している所を見ると、やはり、カフェ・レーサーは
いつの時代も憧れの象徴のような存在なのかもしれません。
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by SS992 | 2009-10-28 06:05 | 憧れだった美女達

523.ベストライディングの探究 (投稿編)

 知り合いの元ライダーの方から記事の投稿がありましたので紹介します。
もうバイクを降りてしまった方ですが、その昔、一緒にバイクの練習をした人なので
練習の実施体験を語って貰いました。

 その昔『ベストライディングの探求』と言う本がありました。
私は運動神経が優れている方ではなかったので
AX-1などというバイクとしては"ぬるい"250㏄のホンダ、デュアルパーパス
乗っていました。  単気筒で出だしが速かったり、トルクがあったりして
乗りやすいバイクでしたが"走り"にこだわる方々にはオンでもないオフでもないと
言うその位置づけは結構「半端だよね~」とか言われてシュンとしたりも
しましたがレベルの高い走りが出来ない私には正に福音のバイクでした。
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どれだけドジだったかをお話しますとシフトダウンで唯でさえトルクがあり
軽いバイクだったのでギア比が会わずに後輪ロックしそうになったりして
ヒヤリとした事があったほどドジなライダー(って言っていいのかどうかも
自信がありません。)

そんな私が楽しく乗るためには練習するしかありませんでした。
ドカティにのっていらっしゃる方々にはきっと笑っちゃうほど
最小回転半径が小さいバイクだったのに、それでもUターン
いつまでも苦手意識があり悩まされたものでした。

どなたでも
「今日は調子いいな、走りが楽しい!!」と感じられたり反対に簡単な処で
「な~んかちと調子でないな~」とかバイクを上手く駆るのに苦労されたりと
いうような経験はお持ちだと思います。
私はそれが激しかったので何とか自分のバイクと上手く折り合いたくて
色々な事をしました。

バイクの講習会にでてみたり大きな公園で駐車車両が無いのを好い事に
そこで練習したりしていました。

皆さんは「トライカーナ」と言うすごくシンプルだけど力量の着く
走りをなさった事はありますか? 

必要なのはチョッと広い場所と空き缶四つ
でもなかなかこれが奥の深い練習が出来るこの「トライカーナ」。
もしも体験されていない方がいらしたら是非やってみて欲しいと思うのです。

四隅に空き缶を置いてそれを四つの空き缶を必ずクリアするように8の字を
描いてアクセルをオンオフするのです。するとたちまち自分の走りの癖が
解るのです。地味な練習ですがハマる方はハマる事と思います。
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もうひとつは「リアステア」これはライダーズクラブと言う雑誌の編集長が
提唱していた乗り方なのですがバイクの加重をとにかく・うしろ=後輪・を
意識して走るというやり方です。 

後輪に加重している自分をイメージして少しゆったりとジグザグ運転のような
事をするのです。果ては片手ハンドルで、これを繰り返すのです。

でも、この後輪加重を意識する事でハンドルにしがみつく乗り方から
解放されていきます。
私は片手を離すなんて高等な事は出来ませんでしたが、
でもこの後輪を意識してブレーキも、前輪だけで無く、リアブレーキを活用する乗り方をする事で 
ハンドルがちがちの乗り方から離れていく事が出来て、疲れもかなり軽減出来る
経験を私はしました。

「峰風とともに」を読んでくださっている方には、もうどの方もこんな記事必要の無いものに
決まっていると私は思います。  なにしろ1日で600キロも走ってしまう豪傑の
ライダーの方々なのですから。

でも、もしも、もしかしたら元ライダーだった私のへたくそな
経験がお役に立つ事もあるかもしれないと無謀にも、この記事の掲載を
SS992さんにお願いした次第であります。

読んでいただけましたら、そして自分に必要なくとも
「あ~俺も、そ~いや~怖かった時があったっけ」などと、しばし
楽しく過去を振り返るきっかけにでもこの記事がなれたらなら
こんな幸いな事はありません。

白バイ隊員も同じ様な練習をします。 (追伸 SS992)
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by SS992 | 2009-10-27 17:46

522.ブリティッシュ・カフェ・レーサー(5) ロイヤル・ヴィンセント

 全てのバイクマニアに神の如く崇められるバイクがあります。 
その名はロイヤル・ヴィンセント ブラック・シャドウ、スタイルは一見、旧式ですが
その構成は斬新で、飛行機を除けば、当時、世界最速の乗り物でした。
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エンジンを剛性メンバーに、モノ・ショック・サスペンション等、とても1955年に作られたとは思えないバイクです。
時代を先取りし過ぎた訳ではないでしょうが、やはり、日本製バイクに押されて歴史の波に飲まれて行きました。
 しかし、その性能を惜しむ人々は何とか復活しようと試みました。

ブラック・ライトニング     スタンダード
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これは米国でヴィンセントを蘇らせようとした試みの一つですが、エンジンはあろうことか、
HONDAの水冷Vツインです。  
エキゾースト・パイプの取り回しは美しいのですが、取って付けた様なラジエターはいけません。
大幅にデザインのバランスを崩しています
2004年の時点で年間3,000台を生産した様ですが、その後、ヴィンセントの名を聞く事はありませんでした。
 会社としての復活は成功していませんが、コンプリート・バイクとしての復活する試みは幾つかの成功を
生んでいます。
エグリ・ヴィンセント
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ヘイルウッド・ヴィンセント・ノービンスタイル カフェ・レーサー
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ヘイルウッド・ヴィンセント・エグリ・スタイル カフェ・レーサー
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あのマイク・ザ・バイク、マイク・ヘイルウッドの息子が経営する会社が販売する新車です。
残念ながらエグリ・ヴィンセントを名乗る事は出来ませんが、作るバイクは一流です。
このあたりの事情は339~341の記事で説明しているのでそちらを参考にして下さい。

正統 エグリ・ビンセント パトリック・ゴテ製作
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ヘイルウッドヴィンセント・エグリスタイルにしろ、エグリ・ヴィンセントにしろ、
オリジナルが消えて、カフェ・レーサーだけが残ったのです。
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by SS992 | 2009-10-26 15:31 | 憧れだった美女達

521. ブリティッシュ・カフェ・レーサー(4) ロイヤル・エンフィールド

 478で紹介したロイヤル・エンフィールドは英本国での生産こそ1970年に終了しましたが、
インド・サテライト工場は生き残り、生産を続けていました。 
しかし、2009年ロイヤル・エンフィールドは排ガス規制に対応出来ず、キャブレター・タイプが姿を消す事になりました。

ブレット 350 キャブレタータイプ
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ですが、フェール・インジェクションタイプを発表し、会社は生き残る様です。
ブレット 500 エレクトラ  EFI
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ブレット 500 クラシック  EFI
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ブレット 350 エレクトラ  EFI
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そして、ロイヤル・エンフィールドもまた、カフェ・レーサーを開発し、製品ライン・アップを充実させる様です。
BSA タイプ・カフェ・レーサー
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ノートンタイプ・カフェ・レーサー
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本来、カフェ・レーサーと言うものはユーザーがカスタムの主導権を握っていたはずです。
しかし、現在はメーカーが用意する製品選択支のひとつとなってしまった様です。
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by SS992 | 2009-10-26 03:19 | 憧れだった美女達

520.ブリティシュ・カフェ・レーサー(3) ノートン編

ノートンも戦後の日本車台頭に押され、バイク業界から撤退、現在は小規模な部品メーカーになっています。
しかし、ノートンの名声は尽きる事無く、復活を望む声がライダーからも、業界からも上がっています。
その声に応えるかの様に2000年頃にノートン・モーターサイクル・USAが立ち上げられましたが、商標権等の問題が山済みで未だ本格的に会社活動をするに至っていません。
バイクは851ロードスター・ベースの 952コマンドー が発表されています。
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しかし、新生ノートンは ベースに 旧ノートンを用い、カフェ・レーサー化して売るつもりだった様です。
952 コマンドー
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2005年には排気量アップしたカフェ・レーサーも計画されている様です。
961 コマンドー
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 しかし、新生ノートンのカフェ・レーサーは何かバランスが悪く、私は好きになれません。
私がそれでも新生ノートンに期待を抱くのはロータリーエンジンを積んだバイクを製造販売したからです。
ノートン F1
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マン島TTにもRCW588で出場しています。
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新生ノートンロータリーエンジンのNRV588で2009年5月のマン島TTに出場しています。
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名門ノートンの早急な復活を願って止みません。
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by SS992 | 2009-10-25 06:00 | 憧れだった美女達

519.ブリティッシュ・カフェ・レーサー (2) トライアンフ編

 英国のバイクメーカーはそのほとんどが日本製のマルチ・バイクに破れ、姿を消して行きました。
トライアンフは1970年に潰れ、1984年に復活しました。
現在は精力的に新型車を発表しています。
トライアンフ ボンネビル T-100
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しかも、トライアンフが市販する時点でもうカフェ・レーサーが用意されているのが特徴です。
ボンネビルをベースとしたカフェ・レーサー スラクストン
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もちろん、別の会社がコンプリート・モデルを出している場合もあります。
BRM MNxMAN CⅡ スラクストン ベース
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BRM MNxMAN CR  スラクストン ベース
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メカツイン・800ccレーサー なのに、何故か保安部品がついています。
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メカツイン・800ccトラッカー
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デライト・カフェ・レーサー 保安部品を外せば即、レーサーに変身です。
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再生トライアンフはカフェ・レーサー製作をユーザー任せにするのでは無く、
メーカーサイドで用意する事でバリエーションを増やす販売戦略を取っているようです。
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by SS992 | 2009-10-24 10:17 | 憧れだった美女達

518. 新しい雑誌が出ました。 Vintage Baikes

 10月も下旬になったのでそろそろ、色んな雑誌が更新(?)されているだろうと考え、本屋に行きました。

そうしたら、新しい雑誌が創刊されているではありませんか!

雑誌名はVintage Bikes, RIDERS CLUBの別冊です。
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今、私はカフェ・レーサーに関する考察を行っています。

この雑誌が新しい情報を沢山、与えてくれるのは嬉しいのですが、記事が被らないか、とても心配です。
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by SS992 | 2009-10-23 22:16 | 書籍

517, ブリティッシュ・カフェ・レーサー (1)

 前回見てきたレーサーを手本にロッカー達は自分達のバイクを改造して行きました。
しかし、カフェ・レーサーという言葉は単なる改造バイクに与えられる称号ではなく、
それなりに走りを意識した物のみに与えられるものでした。

夜々、カフェに集まり、愛車の自慢話をするだけで、決して勝負しようとしない連中の事も
カフェ・レーサーと呼ぶ事がある様ですが、この場合、言葉の対象は人であり、
バイクではありません

戦後の第1期黄金時代(1950~1960)に、一番人気のあった、トライアンフ 650cc バーチカル・ツイン
(直立シリンダー、2気筒)
をベースとしたカフェ・レーサーです。
日本国内のトライアンフの第一人者が車検のついたフレームにガレージにあった無数のトライアンフの
部品
を組み付けて作った真にドンピシャリ!のカフェ・レーサーなのです。

トライアンフ サンダーバード 110 650cc  (1955)
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トライアンフ サンダーバード 110 650cc  表
当時のトライアンフにはクリップ・オン・ハンドルの付いたバイクはありません。
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トライアンフ サンダーバード 110 650cc  裏
クランク・ケースはミッション別体式を使っています。 フレームはシングル・クレードルです。
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英車は2気筒でも単気筒と同じ様に (タイミング・ケース側)、(動力一次伝達系側)、と
いう言い方をします。

トライアンフ サンダーバード 650cc ? オリジナル?  (1955)
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多分、細部の特徴から判断するとこれがオリジナルだと思われますが、データが無いので確実ではありません。

BSA DBD34 ゴールドスターに至ってはストック状態で即、レースに出られる性能を誇っていました。
日本のレース黎明期、浅間火山レースでの活躍は高橋国光の名と共にもはや伝説となっています。
カウルこそ装備していませんがレーサー・レプリカ、否、レーサーそのものでした。

BSA DBD34 ゴールドスター (1957)
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BSA DBD34 ゴールドスター 表
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BSA DBD34 ゴールドスター 裏
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BSA DBD34 ゴールドスターもやはり、裏と表を 持つバイクでした。

ノートン 850 カフェ・レーサー (1989)
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ノートン・コマンド 850 ロードスター (1973) 
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これはノートン・マンクスのフェザーベット・フレームにノートン・コマンド850のエンジンを積んだものです。
ノートンの純正製品にはこの組み合わせは無く、真にカフェ・レーサーと言えるでしょう。
製作はダイナ・ベクター英国の旧車専門店、旧車用のアフター・パーツを扱う会社です。
その扱うパーツは多岐に渡り、新車1台が組める程なのです。
その証拠がこれ!エンジン、ギアボックス等、ケース類は中古ですが、その他は全て新品なのです。
このため、製作年度が1989年と比較的新しいのです。

一番、カフェ・レーサーらしい成り立ちを持つのはトライトンでしょう。

トライトン 650 カフェ・レーサー (1) 1970年代?
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トライトン 650 カフェ・レーサー (2) 1970年代?
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トライトン 650 カフェ・レーサー (3) 1970年代?
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英国にトライトンというメーカーはありません。他のどの国にもないのです。
実はこのトライトンと言うバイク、トライアンフからエンジンを、ノートンからフレームを取った、
一種のキメラ(合成獣)なのです。
今は4輪車はそのほとんどが液冷ですが、昔は空冷エンジンも存在し、レーサーにも軽量な空冷エンジン
使われていました。 特にノートンのエンジンは性能と信頼性が高く、この用途に良く使われていました。
ある時、空冷エンジンの大量注文があり、エンジン在庫だけでは対処し切れなくなったメーカーは
すでにバイクに積んであったエンジンを降ろして注文に間に合わせました。
しかし、工場には心臓を抜き取られた哀れなバイクが多数残されました。
しかも、そのフレームは当時最高の性能を持つ、フェザー・ベットです。 もったいない!
誰かがそうつぶやくともう、一人がトライアンフのエンジンを積もうと言い出しました。
そして出来上がったバイクは非常に高性能を出し、トライアンフ+ノートンでトライトンと呼ばれる様になりました。
これ以来、エンジンとフレームのメーカーが違う時、両方の名前を合成して新しい呼び名を付ける様になりました。
例えばノーヴィン 500 (エンジン>ヴィンセント、フレーム>ノートン)
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メグトン (エンジン>メグロ、フレーム>ノートン) 等。
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by SS992 | 2009-10-21 05:38 | 憧れだった美女達

516.すべてのカスタムの原点、ブリティッシュ・レーサー

 カフェレーサーの発祥については 505~506,で触れましたが、では、ロッカー達は何を手本に自分達の愛車をカフェレーサーに仕立てて行ったのでしょうか?
 当然、速さを競った彼らは当時のレーサーをその手本としたのです。
ノートンMANX 30 M500 表 (1961) 
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ノートンMANX 30 M500 裏 
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ノートンMANX 30 M500 ガソリン・タンクを外すと巨大なシリンダー・ヘッドが表れます。
フレームは有名なフェザー・ベッドと呼ばれる、ダブル・クレードルフレームを使っていました。
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当時の英国単気筒マシンには表と裏がありました。
エンジンのタイミング・ケースのある側が
別体式の減速機とエンジンを繋ぐ一次伝達ベルトのある側がです。

当時の英国レーサーはガソリン・タンクをレースによって使い分けていました。

長距離レース(マン島T.T等)には大ぶりのマン島用タンクを使用。
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短、中距離レース用には細身のリタ型タンクが使われました。
リタ型タンクの上に見える1本のベルトがタンクを固定しているベルトです。

ノートンMANX 30 M500 走行する勇姿!
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シーリーG50 500 レーサー (1970)
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マン島TTレース用のカウルを付けています。
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フレームはシーリー・フレームという現在のツイン・スパーフレームの原型を使っています。
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これ等、1960年~1970年に掛けてのレーサーがカフェ・レーサーの原型となったのです。
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by SS992 | 2009-10-20 14:24 | メカ談義