「峰風」とともに

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549.BMW Kシリーズの変遷

 BMWは空冷のフラット・ツインを主力としてカタログ性能ではなく、
実用性能の向上を目指すバイク・メーカーでした。
その性格は旅バイクとしての機能に特化していました。

R1000RS 1976年
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その巨大なフルフィアリングはあのハンス・ムートのデザインした全天候型でした。

 しかし、1980年代に入ると空冷エンジンの限界を感じ、水冷直4エンジンに切り替える戦略を取りました。

K 100 RS  1983年 2バルブ 987cc 90hp/8000rpm
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その特徴は縦置きの水冷DOHC水平直列4気筒というエンジン形状に集約されます。
車輌に跨った際、前方から後方へ直列に並んだシリンダは、左足側にシリンダヘッド、
右足側にクランクケースカバーが見られ、シリンダはほぼ水平にレイアウトされています。
この配置によって普通の横置き直4エンジン車よりも低重心を実現出来ました。

K1200RS 1997年 4バルブ 1171cc 130ps/8570rpm
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BMW初の100psオバーモデルでした。
縦置き水冷DOHC水平直列4気筒エンジン K1200RS搭載
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水平に配置された直4シリンダーが良く判ります。

K1200RSのエンジン搭載方法
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旧Kシリーズはエンジン、減速機、ドライブ・シャフト、ファイナル・ギアを一体のユニットとして
扱う構造になっていました。

K 75S 1985年 2バルブ 740cc 75ps/8500rpm
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K75Sは水平直列3気筒と言う更に珍しいエンジンを積んでいました。
このエンジンは4気筒の物と同時開発され、単なる1気筒減らしただけの物ではありませんでした。
そしてK75Sの方がバイクとしてのバランスは良いとする意見もありました。
縦にシリンダーが並ぶ水平縦置き直列エンジンはどうしてもエンジン長が長くなり、ホイール・ベースも長くなる結果、
運動性に難があると判断されたのかもしれません。

そのせいか、新型のKシリーズは国産車と同様の横置き直列4気筒エンジンを積む様になりました。
(新型でもツアラーは従来通り、縦置水平直4を積んでいます。)

K 1200S  2006年 1156cc
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しかし、シャフト・ドライブは継続して採用していました。

S1000RR スーパーバイクのホモロゲーションモデル
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S1000RRのエンジン
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このモデルでは伝統のシャフト・ドライブもやめ、チェーン駆動になっています。
レースに勝つために軽量化が必要だったからと考えられますが、
他と一線を画する設計を誇りとするBMWらしくない選択なのは少し残念です。
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by SS992 | 2009-12-30 07:30 | メカ談義

548.OMC SR シーリー・フレームの可能性

 これはオレンジブルーバード(以下OMCと略)のコンプリート・バイクとして有名なシーリーSRです。

シーリーSR
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シーリー・フレームはフェザーベッド・フレームが全盛だった時代サイド・カーフレームビルダーだった
シーリーが三角形を組み合わせた軽量・高剛性のフレームとして生み出したものでステアリング・ピポッドと
ステアリング・ピポッドを直直線的に繋ぐ点に特徴がありました。
これは現在のツイン・チューブフレームに繋がるものがあります。

シーリー・コンドル500ERM
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シーリーG50
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これらはマチレスG50のエンジンを積んでいました。

マチレスG50
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マチレスG50CSR
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ご覧のとおり、シーリーフレームに使用されているパイプはかなり細身
これで強度が出るのかと心配になります。
 OMC-SRではもう少し太めのパイプを使い、パイプの接合点には補強も入っています。
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このフレームにはSRエンジンの他にSRXエンジンを積んだものもあります。
シーリーSRX
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見た所、SRXエンジンの方がスポーツ性を感じさせますが、
実際に乗って面白いのはSRエンジンの方だったそうです。
バイクの評価は数字に出ないところにもあると言うことでしょう。
特に単気筒バイクは排気量の割りに出力は低めです。
しかし、重量は軽量、細身で空気抵抗は少なく、エンジン出力の少なさを補って余りあるメリットがあるのです。
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by SS992 | 2009-12-28 17:25

547.日・伊合作の生粋シングル ジレラ・サトゥルノ 500

 シングル・モデルのエンジンはビッグ・オフローダーに由来する物が大半ですが、
このジレラ・サトゥルノ 500は専用エンジンを搭載していた様です。

ジレラ・サトゥルノ 500
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日伊の合作モデルとして1988年に登場し、シングルの在り方に一石を投じたモデルです。
ビッグ・シングルのトルクで押し出す様な加速感はそのままに軽量な車体による運動性を追及したバイクです。
 SUZUKIのグース350と似ていますが、それもそのはず設計者が同じ萩原直起氏でした。
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この辺りのバイクが当たっていれば今のバイクシーンも、もう少し変っていたのかもしれません。
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by SS992 | 2009-12-27 19:14 | 憧れだった美女達

546. 実走する単気筒モデル・キット? UNO 

 単気筒バイクを調べていたら面白い物が見つかりました。
ドイツのUNOと言うフレーム・ビルダーが作っていたバイク用フレームです。

UNO ロータックス・エンジン搭載車
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UNO SRXエンジン搭載車
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ニーグリップするのが躊躇われる位に最少限度のフレームでした。
UNO SRXエンジン搭載車ストリップ写真
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コンプリート販売では無い場合、本当にフレームのみの販売でエンジンは当然として前後のサスペンションも
自分で選択し、取り付ける本当の意味でのカスタム・バイクでした。
(ビモータのHB1に通じるものがありました。)
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ビモータ HB1とそのキット
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UNOフレームにはドイツ本国ではDUCATIのLツインを積むものさえありました。
UNOフレームバイクの大雑把な諸元
399cc~620cc OHC 2バルブ
27~56ps

単気筒車として大馬力(大トルク)ではなく、軽量、運動性におもきを置いたバイクでした。
乗り手の積極的な荷重コントロールを必要とする等、ライダーを選ぶバイクだった様です。
このメーカー、現在は自転車のフレームを主に作っている様です。
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by SS992 | 2009-12-25 08:24 | 憧れだった美女達

545. オフ上がりの強心臓バイク(4) KTM RC4

  オーストリーのオフロードの名門、KTMはスーパーバイクのRC8を出し、オンロードにも進出して来ました。

KTM RC8 1190
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得意の単気筒もデューク690スーパーモト690でオンロードモデルを発表しました。

KTM デューク690
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KTM スーパーモト690
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しかし、どちらもモタード的なデザインでやはり、純オンロードのスポーツタイプの発売が待たれる所です。

KTM RC4 スーパーモノ 690 2007年 アイディアスケッチ
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最新のアイディアスケッチ 2009年
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メインフレームはデューク690とほとんど変らない様に見えます。
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私としては前のデザインの方が好きですが、スイングアームが片支持なのは歓迎です。

デューク690用エンジン
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エンジン緒元
エンジン種類 水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
総排気量  654cc
最高出力  70ps/7500rpm
最大トルク  7.0kgm/5500rpm

このエンジン性能は単気筒エンジンとしては驚異的です。

是非、このエンジンを積んだ純オンロードのスポーツタイプが見たいものです。
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by SS992 | 2009-12-22 10:00 | 憧れだった美女達

544. オフ上がりの強心臓バイク(3) ビモータ BB1

 ビモータもシングル・スポーツを作っていました。
その名はBB-1BMW F650ファンデューロのエンジンを使った異色のバイクです。

BMW F650 ファンデューロ
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このバイクはBMWが30年ぶりに作った単気筒バイクでそのせいか、エンジンは自社製のものを使わず、
ロータックス製のOEM品を使っていました。

諸元
排気量   652cc
最大出力  50ps/6500rpm
最大トルク 5.9kgm/6000rpm

ビモータ BB1 1995年
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このバイクはビモータ初のシングル・スポーツという事で新しい試みがなされていました。
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なんと!樹脂製ガソリンタンクがエンジン下にあるのです。
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これはシングルの軽快さをより良くするため、重心を思い切って下げるための工夫でした。
このため、エンジン諸元、車重(168kg)共に突出したものは無いものの、運動性はかなり良かった様です。

メーター配置などはノーマルですが、
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ボディ・トップにガソリン給油口はありません。
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排気管はちょっと前に流行ったテール・カウル内臓式でした。
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現在、この様な先鋭的バイクが生まれないのは残念でなりません。
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by SS992 | 2009-12-21 07:00 | 憧れだった美女達

543.オフ上がりの強心臓バイク(2) ガリーナ TGSA6S1

 世界最大の単気筒エンジンはSUZUKIのビッグ・オフローダーDR800に積まれた 779cc です。
SUZUKI DR800
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緒元
油冷4サイクルSOHC4バルブ単気筒 排気量779cc
最高出力 50ps/6600rpm  最大トルク 6.0kgm/5400rpm

そして、この大排気量単気筒エンジンを積んだロード・スポーツが ガリーナTGA6S1 です。

ガリーナTGA6S1
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このバイクは60~70年代に活躍した、元GPレーサー、ロベルト・ガリーナがスクール・バイクとして作った
レーサーの公道走行バージョンです。
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緒元
排気量 779cc SOHC 4バルブ
最大出力 56ps
乾燥重量 139kg

アッと驚くべき性能ではありませんがライダーズ・クラブ誌のインプレッションによれば
まるで航空母艦のカタパルトから打ち出される様な強烈な加速力だったそうです。
「アクセルを開けたとたん、前輪がフワッと浮き上がる感じがして猛烈な加速が始まった・・・。」と、
これこそが大排気量単気筒ロード・バイクに求められるものです。
とは言え、このバイク、発表された時には既に完売した後だったと言うおまけがついていました。
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by SS992 | 2009-12-19 06:13 | 憧れだった美女達

542. オフ上がりの強心臓バイク達(1)

近年の単気筒バイクはそのパワー・ユニットをオフ・ローダーに求める場合が多いようです。

ホレックス 664 OSCA  1992年
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このバイクは日本のCKデザインと独のホレックス社によって共同開発されました。
車重を軽く抑え、出来るだけ高出力なエンジンを積んだ、単気筒の見本の様なバイクです。

空冷SOHC2バルブ単気筒 644cc
最高出力 52ps/7000rpm 乾燥重量 139kg

このバイクのエンジンはHONDAのビッグ・オフローダー ドミネーターNX650 のものです。
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このエンジンは使い易いらしく、他にも使われています。

HONDA スーパーモノ 644 1995年 コンセプト・モデル
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このバイクも市販されればYAMAHA SRXに対抗するバイクになったかもしれません。
リア・サスペンションの取り付け方に問題があったと言う説もありますが、それなら路面からの跳石をガードする
プラスチックカバーを付ければ済む事で何故、市販されなかったのか、不可解です。

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by SS992 | 2009-12-15 09:29 | 憧れだった美女達

541.60年代の宝石 モト・パリラ GS 250

 以前記した様に1960年代以前、イタリアのバイク・メーカーが沢山あった頃、一際輝いていたバイクメーカーが
ありました。
その名はモト・パリラ、イタリア本国はもとより、米国のレース・シーンにおいても外す事の出来ない存在です。

モト・パリラ GS 250 1960年
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フェールタンク ライダーが前傾姿勢をとった時、邪魔にならない様、タンク・キャップは右にずれています。
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フェール・タンクにはメーカー名と共にグレイハウンドが記入されていますがこのデザインはどこかで見た記憶があります。
それはMVアグスタ F4 ヴェルトロ でした。
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ヴェルトロとはイタリア最高の詩人 ダンテ「神曲」に登場するグレイハウンドの名前で
イタリアを救う猟犬
と言われています。

排気量 250cc 4サイクル SOHC 単気筒という以外緒元等は不明ですが
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モト・パリラもそのヴェルトロをシンボル・マークにしている所を見ると
相当スポーツ性を追求するメーカーだった事が想像されます。

パリラ・レーサー
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by SS992 | 2009-12-09 19:37 | 憧れだった美女達