「峰風」とともに

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603. インライン・3・ホイールバイク!A3W Motiv

 Net上を彷徨っていたら、またまた、トンでもない物が見つかりました。
3輪のバイクですが、でもトライクじゃありません、インライン・3・ホイール、そう、車輪が縦1直線に並んでいるのです。

A3W Motiv
(上の文字をクリックして下さい。 動画も見れます。)
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しかも前輪はハブ・ステアです。

駆動輪は中央の1輪のみでKTMのLC8 V型1190ccエンジンを使っています。

後輪はスイングアームで支持されていてモノショックがついていますが、
中央の駆動輪は前輪と連動した天秤構造の様です。(ショック・ユニットは1つ。)

ブレーキは前後の車輪のみに有り、中央の車輪にはついていません。

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こうしたデザインのメリットは何でしょうか?

私も若い頃、インライン・3・ホイールのバイクを妄想した事がありますが、その時は今ほどタイヤが良くなかったので、
前輪を操舵用、2つの後輪を駆動用とする事でグリップ力を上げる考えでした。
(F1のタイレル・6ホイールのまね でした。)

このバイクをデザインしたのはフランス人デザイナー、Jlien Rondino 氏です。
 
彼はこのバイクの売りは変っている所だと豪語しています。

全く、欧米人の思考には計り知れない物があります。
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by SS992 | 2010-07-28 21:31 | 憧れだった美女達

602. バルブ・スプリング の 話

 現在のバイクのエンジンは殆どOHV(スーパースポーツはDOHC)です。
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しかし、1960年代頃までバルブ・スプリングの性能が不十分でエンジンの回転は上げたくても
上げられませんでした。

エンジンの回転を上げる為にはピストンが猛烈な速さで上下し、バルブもそれに合わせて
開閉しなければなりませんが、スプリングの能力が低いとバルブがスプリングの力
戻り切らない内にピストンが上昇して来てバルブとスプリングが衝突してエンジンが壊れてしまうのです。

対策としてはスプリングを強い物に変える事でしたが、今度はエンジン回転の抵抗を増やす結果となり、
あまり良い対策ではありませんでした。

現在ではスプリングの材質も良くなり、この問題はほぼ解決していますが、
イタリアのDUCATI社は1956年に125ccGPレーサー用に有名なデスモドローミック機構を採用し、
バルブの閉じ側もカムで駆動する方法で根本的解決を成し遂げました。

 デスモドローミック機構
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これを発明したのはモンディアル社からDUCATI社に引き抜かれたファビオ・タリオーニ技師です。
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しかし、彼もいきなりデスモを採用した訳では有りませんでした。

 1954年に彼が設計した100ccのベベルギア駆動 OHCシングル レーサー マリアンナ
スプリングを用いるOHCエンジンでした。

 マリアンナ 100cc シングル・レーサー (1954)
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しかし、天才、タリオーニはスプリングに普通のコイル・スプリングは使いませんでした。
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彼はヘヤピン・スプリングを採用したのです。
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デスモを採用していないモデルは1970年代に入ってもこれを使い続けたそうです。
彼は卒論でデスモを構想していましたが、いきなりそれに取り掛からず、まず、今までのスプリング方式の
改良
から始めたのです。


そしてデスモドローミックになってもこのヘアピンスプリングは装着され続けました。
バルブ全閉時の気密性確保のためです。
目的が違うので極弱い物で良かったのでデスモやエンジンの作動の妨げにはなりませんでした。

技術地道な積み重ねによって発展すると言う良い見本です。
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by SS992 | 2010-07-24 21:41 | メカ談義

601.ドカティのバイク・ラインナップ

 ドカティの現行バイク・ラインナップは以下の通りです。

 スーパー・バイク 1198 (848ccもあり)
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 ストリートファイター
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 モンスター1100 (698ccもあり)
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 ハイパーモタード1100(796ccもあり)
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 ムルティンストラーダ1200
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 GT1000 
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スーパー・バイクだけが今までのドカティのライディング・ポジションを守っています。

水冷のスポーツ・バイク、ストリート・ファイターもパイプ・ハンドルのアップライトなポジションです。
モンスターM1100も従来通りのアップライト・ポジションです。
振り回して遊ぶハイパーモタード1100もバイクを積極的に執りまわせるアップライトなパイプハンドルです。
排気量を増し、よりツアラー的要素を増したムルティンストラーダ1200も同じです。

空冷のスーパースポーツはもう現れないのでしょうか?

近々新レーサー・レプリカが発表になるとの情報があります。
ばいく生活あれこれ(Ducati が Laguna Seca で ニューモデルを発表するそうな)参照

これが空冷のスーパースポーツだったら嬉しいのですが・・・。
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by SS992 | 2010-07-20 21:43 | 憧れだった美女達

600.デスモセディッチR マルボロ・カラー

 HONDA R166 の習作として2004年仕様D16R
今度はマルボロ・カラーで仕上げてみました。
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このマシンはデビュー・ウインを飾った2003年型を改良した2004年型ですが、
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2年目のジンクスに祟られ、成果を残せなかった悲劇のマシンです。
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結論から言えばエンジン出力の向上に車体が付いて行けず、バランスが崩れたため、具体的に言えば、
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ステップ・プレート付近のフレーム剛性が不足し、ステップ・プレートを通しての
ライダーの入力が旨く行かなかった事が原因でした。


まだまだ不満足な点がありますが、R166に取り掛かれる自信は付きました。
今度こそR166の完成品をお眼に掛けたいと思います。
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by SS992 | 2010-07-16 21:25 | プラモ

599.電動バイクの私的デザイン考(7) DUCATI 電動レーサー

 前回まで6回に渡って考察して来た結果を電動バイクの私的デザインとしてまとめてみました。

DUCATI ESS 000  電動バイク・レーサー
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ベースは私の大好きなDUCATI SS620 です。

1.重量物であるモーターとバッテリーは出来るだけ低い位置に積みます。
  ( DCモーター と リチューム・空気・バッテリー )
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2.変速機は電動バイク ケース 4 の システムを採用し、自動変速とします。

3.バッテリー・モーターの冷却は液冷とし、前輪直後のエア・スクープから走行風を取り入れ、
  ガソリンタンク状のラジエター・ユニット内に導きます。
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4.ラジエター・ユニットのカバーの内側にはクロスフロー・タイプでトリプル・コアラジエターを設置し、冷却液を冷やします。
  ラジエター・ユニット後部には送風ファンがあり、ユニット内部を負圧とし、冷却風を後部の排出口へ向けて
  吸い出します。
エアスクープ入り口にはスリットを設け、境界層流を排除します。
(地面近くの境界層流を吸い込むと埃だらけの乱流を車内に入れる事になり、芳しくありません)

ラジエター・ボックス内部のラジエター配置
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ラジエターの基本構造
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5.排出口の側面は走行風が走り、冷却風を吸い出す効果があります。

6.フロント・スクリーンの左右にあるインテークから走行風を取り入れ、フィルターを通った冷風は
  DCモーター後面からモーター内部を冷却し、モーター前面から排出されます。
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DUCATIのエンジニアが見たら笑われるかもしれませんがSSを蘇らせたくてこんな案を作ってみました。

  
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by SS992 | 2010-07-12 21:21 | メカ談義

598.電動バイクの私的デザイン考(6) パワーソ・ソース

 一つ重要な事を忘れていました。
それはパワー・ソースとして何を使うかです。

現在はどの電動バイクもリチューム・イオン・バッテリーを使用している様ですがリチューム・イオン・バッテリーは
エネルギー密度が電気自動車用としては不足しているとの指摘があります。
つまり単位重量あたりのエネルギー密度が不足していると言う事でより
更に重量的余裕のないバイクには不向きだと言う事です。
この点に関してはelimiさんのバイク生活あれこれ(リチューム空気電池どうなった)に詳しく載っています。
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リチューム・空気・電池のエネルギー密度はリチューム・イオン・電池の約10倍だそうです。
今はまだ開発中ですが実現出来れば必ず、バイクや車の電源の主力となるでしょう。
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by SS992 | 2010-07-08 21:37 | メカ談義

597.電動バイクの私的デザイン考(5) カウリング形状とエアロ・マネージメント

 2010年6月10日に行われた電動バイクの世界選手権?TTZeroの優勝車はMotoCzyszのE1pcでした。

MotoCzysz E1pc
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対抗馬と目されたAgni Dustbinはやはり、2位でした。
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Agniのレーサーは前輪まで覆う大きなカウルに包まれていました。
このカウルの事をDustbinと言い、1957年頃まではWGPでも普通に見かけるカウルでしたが、
横風を受けると操縦安定性が悪くなり、事故に繋がるので間も無く禁止となりました。

1957年頃のWGP風景 レーサーは皆、Dustbin を 装備しています。
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TTZeroではまだ禁止にはなっていませんが、その内使われなくなると私は考えます。
MotoCzysz E1pc平均速度は155.9km/h
Agni Dustbin平均速度は143.8k/h でした。
他の要因も絡みますから単純にDustbin効果が無いとは言えませんが、
少なくともこれだけ車体を覆ってしまうと熱対策には苦労したのではないでしょうか?

カウルを開いたAgni Dustbin
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バッテリーが小ぶりで高性能な物を使っている事を窺がわせます。
 モーターやバッテリー冷却用の装備は特に見当たりませんが、これで本当に必要な速度を出し続ける事が
出来たのでしょうか?
ただ、MotoCzysz E1pcと異なり、フロント下方の開口部から吸い込んだ空気は前部カウルの
後部から排出されるのでこの部分にラジエターを設ければ液冷にして充分な冷却が出来ると思います。
反対に、MotoCzysz E1pcはラジエターの直後にバッテリーの壁面があるのでラジエターの効果が
充分有ったかどうか疑問です。
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by SS992 | 2010-07-04 21:20 | メカ談義