「峰風」とともに

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747. MVアグスタF3 3気筒の幻想

2012.7.31 記事修正

 MVアグスタF3が本格的に日本に上陸しました。

 MVアグスタF3 ( 2012年式 )
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F4750cc~1000ccと排気量が大きく、気筒数も4気筒でしたが、

 MVアグスタF4 ( 2010年式 )
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今度のF3675cc中間排気量になっただけでなく、3気筒になったのが、大きな特徴です。

 MVアグスタF3 エンジン
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MVアグスタはHONDAと並んでマルチ(多気筒)・レーサーのメーカーでした。

 MVアグスタ 4気筒 レーサー (500cc)
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しかし、その本領を発揮したのは500cc、3気筒レーサーでした。
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HONDA高回転・高出力を求めてどんどん多気筒化を進めていったのに対し、
MVアグスタは闇雲な多気筒化による重量増大とその結果、表れるハンドリングの悪化を嫌い、
レースが行われるコースに応じて3気筒と4気筒を使い分けると言う柔軟さを見せました。

すなわち、ハンドリングが重視されるテクニカル・コースには3気筒を、馬力が必要な高速コースには
4気筒を、 と、使い別けたのです。

この結果、HONDAWGPから一時、撤退していた時期MVアグスタは自らが撤退するまで無敵でした。
(MVアグスタの撤退は1961年、HONDAの撤退は1968年で、MVアグスタの撤退の方が先でした。)

WGPの最高峰500ccでしたから、私としてはF3の排気量は500ccにして欲しかったところですが、

 MVアグスタ 500-3 ( SS992の私的バーチャル・カスタム )
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他のメーカーとの競合を考えると675ccという排気量の選択は致し方なかったところです。

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細部に目を向けてみると F4譲りのトリレス・フレームイタリアン・バイクである事を強烈に
主張しています。
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シートはタンデムで出来るダブル・シートが装着されていますが、その形態はシート・ストッパーが付いた
シングル・シート風の秀逸なデザインが施されています。
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また、3気筒である事を主張するマフラーはスラッシュ・カットされた排気口を持ち、その形も短く、それでいて
優美な曲線を持つ逸品です。

 MVアグスタF3・・・このバイクが152万円で販売されるのは驚きです。
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by SS992 | 2012-07-25 21:00 | 憧れだった美女達

746. KTM DUKE200 チョットいいかも!

 我が家のセカンド・バイク HONDA AX-1 (通称、ひょうすけ)が逝ってからもう随分経ちます。

 HONDA AX-1 (1989年式)
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このバイクはバブル期に設計されたためか、内容が非常に良く性能も使い切れる高性能を持っており、
このバイクを失った後、なかなか欲しいと思えるバイクが発売になりませんでした。

 YAMAHA セロー250 ( 2012年式 )
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セロー250は欲しかったけれど高額でした。


 HONDA XR230モタード (2012年式)
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XR230モタードカラーは気に入りましたが、やはり高額の割りに低性能なのが嫌でした。


 HONDA CRF250L (2012年式)
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CRF250L価格が大幅に下がり、性能もそこそこなので食指が動きましたが、
思わぬ伏兵が現れました。

それはKTMDUKE200です。

 KTM DUKE200 (2012年式)
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       DUKE200          AX-1               CRF250L
排気量  199.5cc           249cc               249cc

最大出力 26PS/10000rpm   29ps/8500rpm      23ps/8500rpm

最大トルク 1.2kg・m/8000rpm  2.6kg・m/7500rpm    2.2kg・m/7000rpm

車重    約126kg(半乾燥)    114kg(乾燥)          143kg

出力/重量 0.21            0.25                0.16

CRF250Lなどはモトクロサー・レプリカとも言うべき位置づけですがその価格は
約45万円という驚くべき価格でかなり気持ちが動きました。

環境性能が重視される昨今、どうしてもバイクの性能は抑えられる傾向にありますし、今後もそうでしょう。

しかし、その中でKTM200ccでこの性能を実現したのは驚きです。

どちらも東南アジアでの生産がこの価格を実現した秘密のようです。

価格は48万9000円と少し高めにはなりますが、私が思うに、よりAX-1に近いのはDUKE200の方です。

また、CRF250LよりDUKE200の方が気に入ったのはデザイン面が大きいです。

まずホイールキャスト・ホイールな事。(AX-1もそうでした。)
タイヤチューブ・レスかどうか、判りませんが、使える事は確かです。

排気管の取り回し。  現DUKU690の排気管取りまわしは気に入りませんが、旧DUKU690
車体下に配置されたマフラーがカッコイイ!と思っていたのでそれが復活した様で嬉しいです。

ともかく、AX-1の後添えとして相応しいバイクです。

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by SS992 | 2012-07-19 21:00 | 憧れだった美女達

745. DUCATI MotoGP-12 の低迷は・・・?

 DUCATI MotoGPマシン デスモセディッチGP12が苦戦しています。

 DUCATI デスモセディッチGP12 ( 2012年式 )
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2007年のダブル・タイトル以来、振るわなかったデスモセディッチですが、それは主にフレームの改良が
間違っていた
せいと思われて来ました。

特に2009年カーボン・ファイバー製エア・クリーナー・ボックスを使ったモノコック・フレームが、
タイヤから得られる情報をライダーにキチンと伝えられず、そのためデスモセディッチは成績を
残せなかった
と言われてきました。

しかし、2011年にDUCATIはモノコック・フレームはおろか、伝統のトリレス・フレームすら捨てて、他社と同じアルミ・ツイン・スパー・フレームをテストしました。
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このテスト結果の優劣は発表されませんでしたが、GP-12ツイン・スパー・フレームで製作されました。
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 しかし、いまだもってDUCATI良い成果を残せていません

 メイン・ライダー、バレンティーノ・ロッシは決してヘタどころか、◎のつく優秀なライダーです。

その彼をもってしても結果を残せない、また、フレームのせいでもない、とすると一体何DUCATIをして
低迷させているのでしょうか?
(現在はスイングアームさえもアルミ製に戻している様です。)


2007年のダブル・タイトル時のライダーはケーシー・ストナーでしたが、彼に合わせたマシンでは
他のライダー達は乗りこなせず往生したと聞きます。

その頃のデータを引き摺っていたとすれば今の低迷も理解出来るのですが、DUCATIの象徴とも言うべき
トリレス・フレームですら否定した技術陣がそんな愚かな事をしているとは思えません。

ただ、少し気になるのはロッシがチームNo.2のヘイデンのセッティングすら試しているという事です。

王者が2位の者に合わせてみようと言うのはよっぽどの事。

そうまでしてもロッシが結果を残せないとしたら、代わりにヘイデンが台頭して来たら、それはロッシの時代が終わった事を意味しますが、ヘイデンの成績も今一つ振るわない様です。

DUCATIには我々のまだ知らない、ないしは判らない秘密があるのかもしれません。

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by SS992 | 2012-07-11 23:00 | レース

744.オーヴァー・レーシングの挑戦 (4) OV-23の開発

 「OV-23」は2004年に開発されたV型2気筒のレーサーです。
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だったら前の章で扱えば良かったのではと思われるかもしれませんが、このレーサーはあまりにも特異なので
章をわけました。

まずこのレーサーのエンジンは空冷 V2 2バルブ OHVです。

V型2気筒なのはDUCATIの活躍で目新しいものではなくなりましたが、1700ccもあるこのエンジンの
冷却方式が空冷なのは驚きです。

しかもバルブ2バルブでその駆動方式もOHVです。

私は最初、このバイクの仕様に驚きながらもスポーツ・バイク(MT-01)がベースだと思い込んでいました。

 YAMAHA 「MT-01」
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しかし、本当はYAMAHA XV1700 ウオーリアーというクルーザーがベースだと知り驚愕しました。

 YAMAHA 「XV1700」 ウオーリアー (2002年式)
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仕 様
エンジン形式 空冷 V2 OHV 2バルブ
最大出力 62ps/4400rpm
最大トルク 135kg/3750rpm

車重 295kg  全長 2385mm  軸間 1615mm
まるっきりクルーザーそのものです。

たぶん「MT-01」と「XV1700」は同じエンジンを味付けを変えているだけだと思うのですが、それならば
なおさら何故「MT-01」のエンジンではなく、「XV1700」のエンジンをわざわざ使ったのか、疑問
湧きます。

それはスタッフの育成のためだと佐藤氏は言いました。

何かに挑戦し続けないと人間がダラダラしてくるのでレースをやる、しかし、スーパー・スポーツを使うと他人が
やっている事をマネしてしまう、だから一番レースに向いていないバイクを選んだんだと。

人が何かをやる時、その動機は様々ですが、レースをやる以上、勝つ事は至上命令のはずです。

しかし、オーヴァー・レーシングはその至上命令を超えたところに本当の目的を持っていたのです。

                                                     (この項 了)

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by ss992 | 2012-07-04 21:00 | レース