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「峰風」とともに

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746. KTM DUKE200 チョットいいかも!

 我が家のセカンド・バイク HONDA AX-1 (通称、ひょうすけ)が逝ってからもう随分経ちます。

 HONDA AX-1 (1989年式)
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このバイクはバブル期に設計されたためか、内容が非常に良く性能も使い切れる高性能を持っており、
このバイクを失った後、なかなか欲しいと思えるバイクが発売になりませんでした。

 YAMAHA セロー250 ( 2012年式 )
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セロー250は欲しかったけれど高額でした。


 HONDA XR230モタード (2012年式)
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XR230モタードカラーは気に入りましたが、やはり高額の割りに低性能なのが嫌でした。


 HONDA CRF250L (2012年式)
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CRF250L価格が大幅に下がり、性能もそこそこなので食指が動きましたが、
思わぬ伏兵が現れました。

それはKTMDUKE200です。

 KTM DUKE200 (2012年式)
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       DUKE200          AX-1               CRF250L
排気量  199.5cc           249cc               249cc

最大出力 26PS/10000rpm   29ps/8500rpm      23ps/8500rpm

最大トルク 1.2kg・m/8000rpm  2.6kg・m/7500rpm    2.2kg・m/7000rpm

車重    約126kg(半乾燥)    114kg(乾燥)          143kg

出力/重量 0.21            0.25                0.16

CRF250Lなどはモトクロサー・レプリカとも言うべき位置づけですがその価格は
約45万円という驚くべき価格でかなり気持ちが動きました。

環境性能が重視される昨今、どうしてもバイクの性能は抑えられる傾向にありますし、今後もそうでしょう。

しかし、その中でKTM200ccでこの性能を実現したのは驚きです。

どちらも東南アジアでの生産がこの価格を実現した秘密のようです。

価格は48万9000円と少し高めにはなりますが、私が思うに、よりAX-1に近いのはDUKE200の方です。

また、CRF250LよりDUKE200の方が気に入ったのはデザイン面が大きいです。

まずホイールキャスト・ホイールな事。(AX-1もそうでした。)
タイヤチューブ・レスかどうか、判りませんが、使える事は確かです。

排気管の取り回し。  現DUKU690の排気管取りまわしは気に入りませんが、旧DUKU690
車体下に配置されたマフラーがカッコイイ!と思っていたのでそれが復活した様で嬉しいです。

ともかく、AX-1の後添えとして相応しいバイクです。

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# by SS992 | 2012-07-19 21:00 | 憧れだった美女達

745. DUCATI MotoGP-12 の低迷は・・・?

 DUCATI MotoGPマシン デスモセディッチGP12が苦戦しています。

 DUCATI デスモセディッチGP12 ( 2012年式 )
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2007年のダブル・タイトル以来、振るわなかったデスモセディッチですが、それは主にフレームの改良が
間違っていた
せいと思われて来ました。

特に2009年カーボン・ファイバー製エア・クリーナー・ボックスを使ったモノコック・フレームが、
タイヤから得られる情報をライダーにキチンと伝えられず、そのためデスモセディッチは成績を
残せなかった
と言われてきました。

しかし、2011年にDUCATIはモノコック・フレームはおろか、伝統のトリレス・フレームすら捨てて、他社と同じアルミ・ツイン・スパー・フレームをテストしました。
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このテスト結果の優劣は発表されませんでしたが、GP-12ツイン・スパー・フレームで製作されました。
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 しかし、いまだもってDUCATI良い成果を残せていません

 メイン・ライダー、バレンティーノ・ロッシは決してヘタどころか、◎のつく優秀なライダーです。

その彼をもってしても結果を残せない、また、フレームのせいでもない、とすると一体何DUCATIをして
低迷させているのでしょうか?
(現在はスイングアームさえもアルミ製に戻している様です。)


2007年のダブル・タイトル時のライダーはケーシー・ストナーでしたが、彼に合わせたマシンでは
他のライダー達は乗りこなせず往生したと聞きます。

その頃のデータを引き摺っていたとすれば今の低迷も理解出来るのですが、DUCATIの象徴とも言うべき
トリレス・フレームですら否定した技術陣がそんな愚かな事をしているとは思えません。

ただ、少し気になるのはロッシがチームNo.2のヘイデンのセッティングすら試しているという事です。

王者が2位の者に合わせてみようと言うのはよっぽどの事。

そうまでしてもロッシが結果を残せないとしたら、代わりにヘイデンが台頭して来たら、それはロッシの時代が終わった事を意味しますが、ヘイデンの成績も今一つ振るわない様です。

DUCATIには我々のまだ知らない、ないしは判らない秘密があるのかもしれません。

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# by SS992 | 2012-07-11 23:00 | レース

744.オーヴァー・レーシングの挑戦 (4) OV-23の開発

 「OV-23」は2004年に開発されたV型2気筒のレーサーです。
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だったら前の章で扱えば良かったのではと思われるかもしれませんが、このレーサーはあまりにも特異なので
章をわけました。

まずこのレーサーのエンジンは空冷 V2 2バルブ OHVです。

V型2気筒なのはDUCATIの活躍で目新しいものではなくなりましたが、1700ccもあるこのエンジンの
冷却方式が空冷なのは驚きです。

しかもバルブ2バルブでその駆動方式もOHVです。

私は最初、このバイクの仕様に驚きながらもスポーツ・バイク(MT-01)がベースだと思い込んでいました。

 YAMAHA 「MT-01」
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しかし、本当はYAMAHA XV1700 ウオーリアーというクルーザーがベースだと知り驚愕しました。

 YAMAHA 「XV1700」 ウオーリアー (2002年式)
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仕 様
エンジン形式 空冷 V2 OHV 2バルブ
最大出力 62ps/4400rpm
最大トルク 135kg/3750rpm

車重 295kg  全長 2385mm  軸間 1615mm
まるっきりクルーザーそのものです。

たぶん「MT-01」と「XV1700」は同じエンジンを味付けを変えているだけだと思うのですが、それならば
なおさら何故「MT-01」のエンジンではなく、「XV1700」のエンジンをわざわざ使ったのか、疑問
湧きます。

それはスタッフの育成のためだと佐藤氏は言いました。

何かに挑戦し続けないと人間がダラダラしてくるのでレースをやる、しかし、スーパー・スポーツを使うと他人が
やっている事をマネしてしまう、だから一番レースに向いていないバイクを選んだんだと。

人が何かをやる時、その動機は様々ですが、レースをやる以上、勝つ事は至上命令のはずです。

しかし、オーヴァー・レーシングはその至上命令を超えたところに本当の目的を持っていたのです。

                                                     (この項 了)

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# by ss992 | 2012-07-04 21:00 | レース

743・オーヴァー・レーシングの挑戦 (3) (2気筒・他 編)

 「OV-10」、「OV-10A」、「OV-10ブリオ」はレーサーではなく、市販を目的としたコンプリート車両です。

 「OV-10A」 (1995年)
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DUCATI 900 SSのエンジンをアルミ・オーバル・フレームに搭載したコンプリート車両でした。

ただし、私は排気管の取りまわしに未完成なものを感じます。

この後、発表されたプリオというコンプリート・バイクがこの「OV-10A」同じフレームを用いている様に
見えますが、片持ちになったリア・ホイールと共に完成度はグッと増した感じです。

 「OV-10 ブリオ」 (1989年?)
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「OV-10A」のオーナーも考える事は同じ様でこの「OV-10A」マフラーの採り回し「OV-10ブリオ」と同じになっています。
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「OV-12」(1989年)~「OV-13」(1991年)はHarleyのフレーム製作とだけしか、判りません。
(画像なし。 V2?アメリカン?)

「OV-14」は再びデータなし。(欠番?)

そして次の「OV-15」、「OV-15A」ツイン・レーサーの先駆けを作ります。
 「OV-15/15A」 (1992~1997年)
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「OV-15A」(1997年)は外装から足回りまで全てオリジナルのb>公道走行可能なコンプリート車両でした。
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この「OV-15/15A」はエンジン形式こそパラレル・ツインでしたが、この後、訪れるVツイン旋風のさきがけでした。

ただし、残念ながら270°位相のクランク採用されなかった様です。
もし、採用されていればDUCATIとの互角の勝負も見れたかもしれません。

また、この「OV-15A」はレーサー仕様で1993年の鈴鹿8耐に出場しています。
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「OV-17」 (1994年) XL250ベースのダートラ・バイク(画像なし)

 「OV-21」はデータなし。(欠番?)

 「OV-22」 (2002年)はフレーム製作のみ?と思われます。


                                         『(4)「OV-23の開発」』へつづく

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# by ss992 | 2012-06-27 21:00 | レース

742.オーヴァー・レーシングの挑戦 (2) (単気筒編)

 オーヴァー・レーシングが初めて製作したシングル・レーサーは「OV-05」です
「OV-05」(1984年)
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このレーサーはサウンド・オブ・シングルス用でSRX600のエンジンアルミ・ハニカム・フレーム
搭載していました。

写真で見るとフレーム単なるツイン・スパーではなく、アルミ板を溶接したと思われる極太のフレームなのが
見てとれます。

また、この車両のカウルは当時、まだ珍しかったカーボン・ファイバー製シングルであるがゆえに軽量化神経を使っていたのが判ります。

オーヴァーレーシングは「OV-05」の後、しばらくシングル・レースから離れていましたが、「OV-11」
再びシングル・レーサーに戻りました。

しかも、SRX600ベースのシングル・レーサーです。

 「OV-11」 (1991年)
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これもSRX600エンジン・ベースのレーサーで面白いのはエア・サスではあるものの、2本ショック
備えている事です。

これで1992年のオランダ・アッセンでのレースを制しました。

この後、エンジンをXTZ660排気量が少し大きなものに換え、再びシングル・レーサーを開発しました。

 「OV-16」 (1996年)
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YAMAHA XTZ660のエンジンを得意のアルミ・オーバルフレームに搭載。 
ユーロ・スーパー・モノ選手権でチャンピオン獲得。

 「OV-20」 (1997年)
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エンジンに大幅に手を入れて性能を大幅アップし、再びチャンピオンを獲得しました。

この後、今のところシングル・レーサーは手掛けられていません。

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# by ss992 | 2012-06-20 21:00 | レース