NCRが現在の持てる技術、全てを投入したコンセプト・モデルです。
「マッキア・ネラ」と名付けられたその車両はこれまでにないモーター・サイクルの誕生を狙って様々なアプローチが行われました。
135kgの車体に185hpのハイパワーの組み合わせはF1やmotoGP、そして航空宇宙産業などポジポリーニが1950年から培って来たチタン合金に関する最新技術を使っています。
① チタン製のトリレス・フレーム
② NCR初めての水冷エンジンなのに185hpを発揮します。
③ カーボン製の前輪ホイール
NCRは水冷エンジンに初めてトライするのです。
しかし、空冷エンジンから積み上げてきた技術がなければとても今の驚くべき
スペックは生まれなかったでしょう。
エンジン前部をすっかりカバーする巨大なラジエーターがこのレーサーの力の全てを物語っています。 また、他の部品もほとんどチタン製か、カーボン製、で纏め上げられ、
最小限の組み合わせでどのように車体剛性と締結剛性を高めるかに
苦心したかに苦心した後が窺がえます。
NCRは社内に3Dプリンターや多軸マシニング・センター等、最新の加工技術を
持っており、現在はチタン製クランクケースまで試作しています。