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「峰風」とともに

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487. 大艦巨砲マンガ家 飯島祐輔

 飯島氏の本分潜水艦物よりも大艦巨砲(戦艦)物を描いた時、発揮されます。
 黄金の艦隊  作/吉岡 平・たいらひろし  短編集
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北海の堕天使 原作・吉岡 平  上記短編集収録
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トルステイン公国ー戦艦「ヨツンハイム」とフランス戦艦ー「オジュロー」の海戦シーンです。
レーダー射撃の出来る戦艦ー「ヨツンハイム」の放った46センチ砲弾が戦艦ー「オジュロー」の
バイタル・パート
を直撃し、火薬庫に引火、大爆発を起こすシーンです。
戦艦同士の砲戦をキチンと描いたのは飯島氏が最初なのではないでしょうか。

また、この短編集に載っている「Go!Go! ビスマルク」ではドイツ戦艦「ビスマルク」
経済的な将来の展望に従って連合国側に亡命した事が発端となって大騒動が起きると言う
馬鹿馬鹿しくも納得力のある展開を見せてくれました。

ビスマルク艦長、クラウス・フォン・シュッツガルドは言います。
1民族の絶滅などもってのほか!! 客は1人でも多い方が良いのだッ」と。

彼はポルシェ博士の作ったフォルクス・ワーゲンを見てヒットラーの政策の誤りを悟ったのです。
軍事力ではなく、開発生産能力・経済力ドイツは勝負すべきだと考えたのです。

こうした視点は小澤作品には希薄でした。
新しい力が台頭してきている事がはっきりしてきました。
by SS992 | 2009-07-24 17:22 | 書籍