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「峰風」とともに

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592.ゼロ・エミッション・レーサーの実力を計算してみました。

 前回TTXGPに参加した老兵ノートン・レーサーについて語ってみましたが、本来、私は電動バイクには
否定的な感情を持っていました。
スクーターじゃあるまいし、ガソリンタンクの無いバイクなんて認めたくないと言う気持ちでした。

しかし、ノートンまで出ていると知ったら俄然、調べたくなって来ました。
しかし、国外のサイトでも具体的なデータが揃っている物は少なく、TTXGPに参戦する予定でしたが
結局、今回は参加を見送ったSWIGZ.com レーシングチームのレーサーを取り上げざるを得ませんでした。
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このバイクはGSX-R750のフレームをベースにモーターや電池を積んだもので
最大出力 194ph 最大トルク 400Nm の化け物です。
心臓は384Vで働くDCモーターでそれを駆動する電池はリチュウムイオンバッテリー
360個積んでいます。
モーターは最高回転数8,000rpmまで回ります。(モーター軸)
1次減速比は520:1ですから後輪最高回転数は理論上15.4rpmまで回るはずです。
そしてタイヤの仕様200/70R 16.5in からタイヤ直径は約70cmですから
最大速度は理論上203.3km/hでるはずです。
モーターの効率が94%なのでそれを考慮すると191km/hです。
もっとも実際には空気抵抗があるのでもっと下がると思いますが約150km/hは固いでしょう。
TTゼロエミッションでは100mph(161km/h)が一つの目標になっている様ですが、このレーサーなら
もしかすると100mphを越える事が出来るかもしれません。
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上の写真の沢山ある細いシリンダー状の物が全てリチュウム・イオン電池と思われます。
そして中央の銀色のブロックがモーター・ユニットでしょう。
このバイクは電動バイクの例に漏れず、1速しかありませんが、もう1速付け足して2速にすれば
確実に100mph(161km/h)を越えると思います。
(直線で速度が乗った時、2速に変速して減速比を減らし、速度を稼ぐのです。)
by SS992 | 2010-06-14 21:35 | メカ談義