前回TTXGPに参加した老兵
ノートン・レーサーについて語ってみましたが、本来、私は電動バイクには
否定的な感情を持っていました。
スクーターじゃあるまいし、
ガソリンタンクの無いバイクなんて
認めたくないと言う気持ちでした。
しかし、
ノートンまで出ていると知ったら俄然、調べたくなって来ました。
しかし、国外のサイトでも具体的なデータが揃っている物は少なく、TTXGPに参戦する予定でしたが
結局、今回は参加を見送った
SWIGZ.com レーシングチームのレーサーを取り上げざるを得ませんでした。
このバイクは
GSX-R750のフレームをベースにモーターや電池を積んだもので
最大出力 194ph 最大トルク 400Nm の化け物です。
心臓は
384Vで働く
DCモーターでそれを駆動する電池は
リチュウムイオンバッテリーを
360個積んでいます。
モーターは
最高回転数8,000rpmまで回ります。(モーター軸)
1次減速比は
520:1ですから後輪最高回転数は理論上
15.4rpmまで回るはずです。
そしてタイヤの仕様200/70R 16.5in からタイヤ直径は約70cmですから
最大速度は理論上
203.3km/hでるはずです。
モーターの効率が
94%なのでそれを考慮すると
191km/hです。
もっとも実際には空気抵抗があるのでもっと下がると思いますが
約150km/hは固いでしょう。
TTゼロエミッションでは
100mph(161km/h)が一つの目標になっている様ですが、このレーサーなら
もしかすると
100mphを越える事が出来るかもしれません。
上の写真の沢山ある
細いシリンダー状の物が全てリチュウム・イオン電池と思われます。
そして中央の銀色のブロックが
モーター・ユニットでしょう。
このバイクは電動バイクの例に漏れず、
1速しかありませんが、もう1速付け足して
2速にすれば
確実に
100mph(161km/h)を越えると思います。
(直線で速度が乗った時、2速に変速して減速比を減らし、速度を稼ぐのです。)