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「峰風」とともに

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620.Vツイン発展の2つの方向性

 排気量の拡大と共に増えてきた振動の問題は単気筒エンジンを使用する以上、避けられない問題でした。

そこで排気量を拡大しつつ、振動を増やさない為の工夫としてVツインが生まれた事は以前、書きました。

しかし、Vツインエンジンといえども更なる排気量の拡大や回転数の増加には対処しきれませんでした。

しかし、米国の様な直線を飛ばす使い方をする場合、45°侠角Vツインの発する不等間隔爆発による
まるで馬に乗るかの様な鼓動はライダー達を魅了して止まない存在となりました。

「イージー・ライダー」
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 42WA Bobber
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 しかし、日本やイタリアのバイク・メーカーは1次振動を0に出来る90°V(L)ツインを研究、
実用化しました。

日本やイタリアではバイクに求めるものがスポーツ性であり、1次振動を消す事は絶対必要な事でした。

しかし、侠角Vツインに比べ、どうしてもエンジン長が長くなる90°V(L)ツイン
その装備方法を工夫する必要があったと考えられます。

 DUCATI 750GT
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 HONDA VT 250 F
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 HONDA VT 1000 F
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DUCATIもHONDAも1次振動を消す事を目標に研究を重ねていました。

それはあくまでスポーツ走行を前提としたバイクの使用方法がありました。

対して米国ではハーレーに代表される様に侠角Vツインの振動を鼓動として取り、乗り味を重視しました。

そこにはバイクが米国では旅の道具(ツアラー)であり、直線を飛ばさなくても楽しい乗物である必要が
あったのです。

そして、スーパーバイク選手権ではDUCATIがそのLツイン・エンジンの無敵ぶりで一時代を築きました。

 DUCATI 1098 レーサー
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バイクのエンジンは単気筒に始まり、Vツイン、パラレル・ツインの2気筒エンジンとなり、
パラレル・ツインは4気筒マルチへ進化しました。

しかし、V4エンジンV2エンジンから直に進化したものではありません。

どちらかと言うと4気筒マルチ・エンジンを極力コンパクトに纏める為にVツインの技術を応用した物と言えます。

 バイクの歴史に大きな足跡を残したVツインですが、Vツインのパフォーマンスを追及してきた
DUCATIは2011年にはスーパー・バイク選手権から撤退してしまいます。

私はVツインエンジンの発展がこれで止まってしまわないか、危惧します。

(クラシック・バイク・ブログ 「クラシックで行こう!」 はこちらから )
by SS992 | 2010-10-04 21:00 | メカ談義