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「峰風」とともに

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652. モノコック・フレームの変遷 (1)

 4輪界では今はもう市販車にすら、使われているモノコック・フレームですが、残念ながらバイクには
市販車にはあまり採用されていません

幾つかのレーサーとカワサキのZZR1400GTR1400に採用されただけです。
 
 第1期モノ・コック構造  これはカウルそのものがフレームとなり、強度部品となるもので一番単純な
                考え方
で造られた物です。
                  1973年のJPNノートン1979年のHONDA NR500が相当します。

 JPN(ジョン・プレーヤー・ノートン)モノコック (1973年)
652. モノコック・フレームの変遷 (1)_b0076232_5163344.jpg

強度を維持するため、前面まで殆ど被っています。 (材質はステンレス・シートでした。)
諸般の事情で空冷エンジンを採用せざるを得なかったJPNにとってこれは熱との戦いを意味していました。

 HONDA NR500 (1979年)
652. モノコック・フレームの変遷 (1)_b0076232_5174281.jpg

652. モノコック・フレームの変遷 (1)_b0076232_5175880.jpg

通常のバイクならエンジンを搭載したままで簡単に行える整備や調整すら、一々エンジンを降ろさねばならなかったのです

レーサーとは言え、バイクにモノコック・フレーム本格的に採用されるまでにはもう少し時間
必要でした。
                                                 (この項続く

 (クラシック・バイク・ブログ 「クラシックで行こう!」 はこちらから )
by SS992 | 2011-02-05 21:00 | メカ談義