オーヴァー・レーシングが初めて製作したシングル・レーサーは「OV-05」です
「OV-05」(1984年)
このレーサーは
サウンド・オブ・シングルス用で
SRX600のエンジンを
アルミ・ハニカム・フレームに
搭載していました。
写真で見ると
フレームが
単なるツイン・スパーではなく、
アルミ板を溶接したと思われる極太のフレームなのが
見てとれます。
また、この車両の
カウルは当時、まだ珍しかった
カーボン・ファイバー製で
シングルであるがゆえに
軽量化に
神経を使っていたのが判ります。
オーヴァーレーシングは「OV-05」の後、しばらく
シングル・レースから離れていましたが、
「OV-11」で
再びシングル・レーサーに戻りました。
しかも、
SRX600ベースのシングル・レーサーです。
「OV-11」 (1991年)
これも
SRX600エンジン・ベースのレーサーで面白いのはエア・サスではあるものの
、2本ショックを
備えている事です。
これで
1992年のオランダ・アッセンでのレースを制しました。
この後、エンジンを
XTZ660の
排気量が少し大きなものに換え、再び
シングル・レーサーを開発しました。
「OV-16」 (1996年)
YAMAHA XTZ660のエンジンを得意の
アルミ・オーバルフレームに搭載。
ユーロ・スーパー・モノ選手権でチャンピオン獲得。
「OV-20」 (1997年)
エンジンに大幅に手を入れて性能を大幅アップし、再び
チャンピオンを獲得しました。
この後、今のところシングル・レーサーは手掛けられていません。
『(3)「2気筒・他 編」へつづく』
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