人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「峰風」とともに

minekaze.exblog.jp
ブログトップ

65.日本はレースよりまず商売?プレスフレームの発明

65.日本はレースよりまず商売?プレスフレームの発明_b0076232_6303933.jpg
今回は本当はダブルクレードルフレーム

話になるはずですが

日本のモーターサイクル界には

他国ではあまり採用されなかったフレームが

あります。




HONDA・スポーツカブC-115  Tボーンフレームの代表   
  


65.日本はレースよりまず商売?プレスフレームの発明_b0076232_631939.jpg
Tボーンフレームといって薄い鋼板を

プレスしてTの字形を左右対称に作りそれを

張合わせてフレームとしエンジンやら座席やら

ステアリング、サスペンション、スイングアームを

取り付けたもので主に125cc以下の小型車

多く使われました。


 部品にした状態 中央のTの字をした物がフレーム


65.日本はレースよりまず商売?プレスフレームの発明_b0076232_6351330.jpg
理由はいたって簡単、量産が利くので

製作コストが安い
のです。

バイク普及期には実用車が

まず第1にデザインされ、スポーツタイプは

その実用車をベースに開発されるのが

一般的でした。

  エンジンを乗せる前まで組んだ状態              アップマフラーがスポーツタイプの証だったのです。
                   
  しかし、いつまでもそれではユーザーは満足しません。

「スポーツ専用設計のものを!」その声に応えるかの様にSUZUKIはスポーツ専用の

Wolf T-90、T-125
を出したのでした。(1960年代)
65.日本はレースよりまず商売?プレスフレームの発明_b0076232_146185.jpg

Wolf T-90
65.日本はレースよりまず商売?プレスフレームの発明_b0076232_754235.jpg

シングルクレードルフレームの変形とも言える独特のフレームを持っていました。

極端に低い一文字ハンドル、クレードル(ゆりかご、本来はエンジンを包む)の前に

吊られたエンジン、DUCATIやビモータも真っ青のラジカルなデザインです。

当時のSUZUKIに こんなデザインが出来る人がいたなんておかしいなと思ったら

「イタリアの巨匠、ジウジアーロ」のデザインだそうです。

安心した反面、悔しくもあります。 次回こそダブルクレードルをやります。
by SS992 | 2006-10-11 21:48 | メカ談義