BMWといえば
ツアラーの代名詞みたいに思われています。
しかし、
レースをしていた時期もありました。
RS500はそんな時代に作られました。 (1967年製)
BMW RS500
BMWらしく駆動は
シャフトドライブです。
CB750Kのディスクとキャリパーを移植した
リアブレーキ。
これで操案が増しました。
非常にコンパクトにまとめ上げられているので
250ccクラスの車体の様です。
縦に見るとまるで
戸板です。
ボクサーエンジンが横に張り出していますが
ホイールが19インチだという事も
あってか
バンク角が不足することはありません。
通常のRSは
60HP位の
パワーですが
このRS500は
70HP位出るまで
チューンされています。
シリンダーヘッドの中には
正確無比のカムギアトレインの
バルブ駆動システムが隠れています。
フライホイールはアルミ製で
ワインド・アップ現象は
ほとんど感じられないそうです。
ワインド・アップ現象とは
アクセルをひねった時、
車体が左へ傾く現象で
エンジンを
縦置きした
バイクには必ずといって
良いほど出る現象です。
加速時は自分でコントロール出来ますが
エンブレがかかった時は
始末におえない厄介な現象です。
それが出ないのですからこの
RS500はたいしたものです。
その秘密は
フライホイールがアルミ製で質量はあって慣性は充分確保出来ますがアルミなので
重量は軽くエンブレはかかりにくいのです。
意味の解らない人は物理の教科書をもう一度、引っ張りだしましょう。
今このBMWは
ビンテージレースで活躍していますが
WGPから
BMWが手を引く前に
実力を発揮出来ていたら今も
DUCATIとBMWはモトGPでしのぎを削っていた
かもしれません。